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脱毛症

■脱毛症の分類
毛髪には、毛周期(ヘアサイクル)があります。
ヘアサイクルには成長期、移行期、休止期、脱毛があります。
成長期に抜ける脱毛を成長期毛性脱毛症、休止期に抜ける脱毛を休止期毛性脱毛症といいます。

休止期毛性脱毛症
 分娩後(産後)脱毛症……女性ホルモンには、成長期毛の寿命を延ばす作用があります。妊娠後期には女性ホルモンの分泌が増加しますので、抜け毛が減少します。出産が終わると同時に正常のホルモン状態になるため、成長期が延長していた毛髪が抜けます。出産後2カ月ぐらいから始まって、6カ月くらいまで続きます。
 ピル服用後脱毛症……ピルを服用している間は妊娠後期と同様に脱毛がおさえられます。そのため、服用を中止すると毛髪が抜けます。
 男性型脱毛症
 脂漏性脱毛症
 接触皮膚炎による脱毛
 ダイエット、飢餓性脱毛症
 圧迫性脱毛症
 甲状腺機能亢進症による脱毛
 下垂体機能低下症による脱毛
 副甲状腺機能低下症による脱毛
 ビタミンA過剰症による脱毛
 抗凝固剤(へパリン、へパリノイド)による脱毛
 抗精神薬(トリパラノ-ル)による脱毛
 抗甲状腺剤(チオウラシル)による脱毛

成長期毛性脱毛症
 円形脱毛症(単発型、多発型、多発融合型、全頭型、汎発型)
 抗ガン剤による脱毛
 腸性指端皮膚炎による脱毛
 全身性エリテマトーデスによる脱毛
 慢性円板状エリテマトーデスによる脱毛
 剣創状強皮症による脱毛
 頭部白癬、糸状菌感染症による脱毛
 梅毒性脱毛症

■円形脱毛症の種類
原因としては、自律神経失調症やアレルギー説、自己免疫説などがあります。
ホルモンの異常やストレス、神経系統の異常など、精神的な要因も関与していると考えられている。
アトピー皮膚炎の患者に多く、小児では約75%、成人でも約20%くらいに見られています。
少数ですが、尋常性白斑を合併している人もいます。

 単発型円形脱毛症
最もよく見られる脱毛症です。
2~3歳の幼児から70歳の高齢者まで幅広い年代で見られ、男女ほぼ同率で発生しています。
多くは、ほうっておくと自然に1~2カ月で毛が生えだして治ります。
自然治癒は、60%といわれています。

 多発型円形脱毛症
円形に脱毛した箇所が、2個以上できる症状です。
脱毛した箇所がたくさんできて、くっついて、大きくなることがあります。
適切な治療で、半年から2年で治ります。

 多発融合型円形脱毛症
3-1 びまん性脱毛症
女性に見られ均等に毛髪が抜けて、頭皮が透けて見える脱毛症です。
1~2年にわたる治療で治ることもあれば、進行して、全頭脱毛症・汎発性脱毛症になる場合もあります。

3-2 髪際(蛇行性)脱毛症
後頭部から側頭部までの生え際に、境界不鮮明な脱毛が見られ、小児に主に発症します。

 全頭型脱毛症
頭髪が完全に抜け落ちる脱毛症です。
根気よく治療する必要があります。

 汎発性脱毛症
頭髪、まゆげ、まつげ、わき毛、陰毛がことごとく抜け落ちます。

■円形脱毛症の治療
 副腎質ホルモン(ステロイド)剤
内服、外用、注射療法がありますが、、主に外用療法が行なわれます。
副作用として使用部の皮膚の萎縮がおこることがあります。

 血行改善剤
塩化カルプロニウム(フロジン液)など 

 抗アレルギー剤
グリチルリチンなど

 紫外線療法
患部にソラーレン液を塗って15分後に人工的に紫外線を照射します。
皮膚に強い紫外線障害を起こすことがあります。
小児には、行いません。

 雪状炭酸圧低療法
棒状のドライアイスを患部に1秒弱当てます。
繰り返し同じ皮膚に行なうと、皮膚を傷める可能性があります。

 局所免疫療法
かぶれを起こしやすい物質をアセトン溶液にして患部に塗り、人工的にカブレ(アレルギー性接触皮膚炎)を起こす方法です。
1~2週に1回行ない、弱い皮膚炎を繰り返し起こします。
アレルギー反応が円形脱毛症のリンパ球反応を抑制します。

 星状神経節ブロック療法
星状神経節という交感神経節に局所麻酔剤を注射して、麻酔する治療法です。
自律神経を調整し、血管を拡張して、血流を促します。

■円形脱毛症の治癒過程
白髪がまず発毛し、軽快するにしたがって白髪から黒い毛髪に変化することが多いようです。

■円形脱毛症の食事療法
 亜鉛
コンフリー、カキ(貝)、黒ゴマ、ココア、ヒマワリの種、スルメ、ホヤ、エダムチーズ、脱脂粉乳、タラコ、ヒエ、エンドウ豆、インゲン豆、乾燥ワカメ、カニ、ウニ、
バターピーナッツ、カツオ節、アサリ、豚肉など。

 鉄
ヒジキ、アオノリ、煮干し、ココア、ゴマ、ハマグリ、ホウレンソウ、豚肉、牛乳など。

 銅
豚の肝臓、ココア、カキ(貝)、ゴマ、きな粉など。

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筋トレの効果をじゅうぶんに得るコツ

筋力トレーニングは、メリハリのあるプロポーションと、太りにくい体づくりに役立ちます。
しかし、やり方・タイミングを間違うと、ストレスになるだけで効果は得られません。
筋トレで体を変えるためには、最低3カ月は続けたいもの。
そこで、無理なく・効率よく筋トレを行うコツについて考えてみました!

【筋トレのポイント】
・大きい筋肉→小さい筋肉の順番にトレーニングを行う
筋トレの効果をじゅうぶん得るためには、大きい筋肉から鍛えます。小さい筋肉が疲れてしまうと、大きい筋肉のトレーニング時に支障をきたすためです。 小さい筋肉は、大きい筋肉のトレーニング時に鍛えられるので、大きい筋肉を優先してトレーニングしましょう。体の中で大きな筋肉は、大胸筋、腹直筋、広背筋、大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングスです。
有酸素運動でも筋肉は疲労するので、その後に筋トレをしてもじゅうぶんな効果が得られません。
○メニュー例
ウォーミングアップ(10分くらいのウォーキング、ストレッチなど)
大胸筋、腹直筋、広背筋、大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス(胸、腹、背中、おしり、太もも)の筋トレ
その他の筋肉のトレーニング
有酸素運動(エアロビクス、水泳など)
クールダウン(10分くらいのウォーキング、ストレッチなど)

・鍛えている筋肉を意識する
「この筋肉を動かしているんだ」という意識をすることで、よりいっそう、筋肉が刺激されます。また、けがや故障の予防にもつながるのです。

・アミノ酸をふだんより多めに摂取する
アミノ酸が極端に不足している場合には、筋肉のたんぱく質がトレーニングによって失われるため、ある程度アミノ酸を意識して摂取しましょう。

・寝る前は避ける
寝る直前に筋トレをしたら、寝つけなくなることがあります。
これは、体の中で昼間用の「活動スイッチ」が、夜、ゆっくり休むための「休息スイッチ」にスムーズに切り替わらなかったことが一つの原因と考えられます。眠る前には激しい運動はひかえて、心も体もゆったりと過ごすことがたいせつです。

【トレーニング強度】
トレーニング強度は、トレーニング時にかける負荷と回数で決まります。
目的に合わせて、トレーニング強度を設定しましょう。
 
目的別の負荷設定(一般的な指標)
○筋力増強が目的の場合
負荷……最大筋力の85%以上
回数……1~5回
○筋肥大が目的の場合
負荷……最大筋力の70~80%程度
回数……6~8回
○筋持久力向上・シェイプ アップが目的の場合
負荷……最大筋力の50%程度
回数……10~15回

10~12回反復できる強度≒最大負荷の70~80%
15回以上反復できる強度≒最大負荷の60%以下

【トレーニング頻度】
トレーニングを行うと、さまざまな面で筋肉が破壊され、一時的に機能が低下します。
その状態から筋力が元の水準まで戻っていく過程を「回復」といいます。
しかし、同じ負荷がかかっても傷つかないように、筋肉は元の水準を超えて成長する性質があります。
これが「超回復」です。

超回復は、通常に受けている以上の負荷を筋肉に与えて筋線維の破壊を急激に行い、しかも、回復に必要な休養と栄養が与えられて実現されます。
超回復の頂点に差しかかる時点でトレーニングを行うと、効率よく筋肉を鍛えられるといわれます。

ただ、超回復の頂点からタイミングを外してトレーニングを行うと、マイナスにしかならないことがあります。
あまりにも早いタイミングでトレーニングを行えば、オーバーワークとなり、筋力が低下します。
また、あまりにもトレーニングの間隔が開いてしまうと、筋力はいつまでたっても変わらないのです。

トレーニングの効率を上げるためには、最適なタイミングでトレーニングを行うことが必要です。

各筋肉の超回復にかかる時間は、下記のとおりです。
ただし、人によって異なりますし、負荷や環境でも変わってくるはずです。
腹直筋、下腿三頭筋……24時間
上腕二頭筋……36時間
上腕三頭筋、三角筋、広背筋、大胸筋、大腿四頭筋、大腿二頭筋……72時間
 
以上のことから、次のことがいえます。
・腹部やふくらはぎのトレーニングは毎日行う
・上腕二頭筋のトレーニングは1日おきに行う
・上腕三頭筋、三角筋、広背筋、大胸筋、大腿四頭筋、大腿二頭筋のトレーニングは3日おきに行う

トレーニングを開始した段階では負荷がさほど大きくないので、全身のトレーニングを週3回行えばいいでしょう。
ある程度トレーニングが進んだ上級者の場合は、ほとんどの部位で週2回のトレーニングを行うようです。
さらに大腿部や下背部、大胸筋などの比較的大きな筋肉群では、週1回を重い重量で、もう1回を軽い重量で行うなどの方法を採って、オーバーワークを防いでいます。

【1回のトレーニング時間】
初心者の場合、全身のトレーニングで20~30分程度が望ましいです。
中級者・上級者に関しては、多くの場合種目を分割して各部位を日、もしくは時間帯を分けてトレーニングするようになるでしょう。
トレーニング時間は90分を超えないほうがいいと考えられています。
一般的にいわれる人間の集中力の限界を基準にしているからでしょう。

【トレーニング期間】
最低3カ月はトレーニングを続け、2週間程度の休みを挟みながら繰り返し行うといいでしょう。

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短時間・短期間でバストアップ!ウエストもくびれる「加圧筋トレ」

■概略
加圧筋力トレーニング(加圧筋トレ)では、軽いトレーニングで、 短期間に、大きな筋力をつけることが可能です。
スポーツ選手からリハビリ施設まで、幅広い分野で取り入れているトレーニング法です。

■やり方
腕のつけ根と太もものつけ根に専用のベルトを締め、適切な圧力をかけて血流を制限しながら、軽い負荷のトレーニングを行います。

■従来の筋力トレーニングとの違い
従来の筋力トレーニングは、筋肉に重い負荷(思い切り力を出したときの70%以上)をかけて行います。
一方、加圧筋トレは、血流が制限されているため、軽い負荷(思い切り力を出したときの30〜50%)でも筋肉は大きな負荷がかかった場合と同じ状態になります。
そのため、加圧筋トレには次のような特長を備えています。
○ごく軽いトレーニングで、過酷なトレーニングを行ったとき以上に、筋肉増強効果が得られる
○関節に負担がかからない
○成長ホルモンが大量に分泌される(加圧筋トレを行ってから15分後の成長ホルモンの量は、運動前の100倍以上)
従来の筋力トレーニングと比較して、短時間(1回10分程度)、低頻度(週1〜2回)で、短期間(2〜3カ月)で効果が現れます。
負荷が軽いので、関節や靱帯に負担がかかりません。ですから、体力のない人や高齢者でも加圧筋トレは無理なくできます。
加圧筋トレで、それまで使われていなかった毛細血管にも血液が流れることがわかっています。ですから体の隅々まで、血行がよくなります。
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部の石井直方教授の場合、従来の筋力トレーニングの5分の1くらいのトレーニング量で、ボディービルダーとして現役復帰できる体を作ることができました。

■加圧筋トレのメカニズム
腕・太もものつけ根をベルトで締める

筋肉内の血液の流れが妨げられ(ふだんの血流量の約60%になる)、酸素が不足し、一酸化窒素や乳酸などの物質がたまる

・この状態で軽い負荷のトレーニングを行うと、筋肉は重い負荷がかかっていると錯覚して、活発に働く
・乳酸がふえると、脳の下垂体という部分が刺激を受け、成長ホルモンが大量に分泌される

ベルトを外す

・血液がどっと流れ込み(ふだんの血流量の約170%になる)、乳酸が排出される
・成長ホルモンが血液に乗って全身を巡る

■乳酸について
乳酸は運動をしたときにできるため、これまでは疲労原因物質と考えられてきました。
しかし、最近の研究で、実は疲労を和らげる物質ではないかと報告されています。

■成長ホルモンについて
脳にある内分泌器官の下垂体から血液中に放出され、その名のとおり、体の成長と深い関係にあります。
幼児期から成長期にかけて大量に分泌され、骨や筋肉の成長を促したり、脂肪を分解したり、細胞の増殖を活発にして新陳代謝を促したりします。
人間の一生の中で、成長ホルモンの分泌は10代後半でピークを迎えます。
加齢とともに分泌量はへっていきますが、高齢者でも分泌は続いています。これは、成長ホルモンが骨や筋肉の成長だけでなく、人間の生命活動で欠かせない役割を持っているためだと考えられています。
最近では、「若返りホルモン」と呼ばれ、さまざまな作用が報告されています。
・肌にツヤが出て、シワが消える
・更年期障害が改善する
・疲労回復が早くなる
・性的機能が改善する
・視力が向上する
・免疫力(病気から体を守る働き)が強くなる
・毛髪がふえる

■体脂肪減少に役立てるポイント
女性が目指すのは、バストやヒップが持ち上がり、ウエストがキュッと締まった体形でしょう。
バストとヒップは脂肪がつきやすいため、重力に従って垂れてくるのを防ぐには、土台となる筋肉を鍛えることは大事です。
また、腹筋の量が乏しければ、内臓が垂れ下がり、下腹部がポッコリ出てきやすくなります。
腹筋を鍛えると、内臓が支えられると同時に、周囲の脂肪が引き伸ばされ、ウエストにくびれが現れます。
体で筋肉が占める割合がふえると、生きるために最低限消費するエネルギーである基礎代謝の量もふえ、太りにくい体に変わります。
筋肉の形成は、運動をしてから2〜3時間後に始まります。
加圧筋トレを行ってから1時間以内に高たんぱく・低カロリーの食品を摂取すると、より効率的に筋力アップができて、メリハリのある体に変わります。
成長ホルモンによる脂肪分解は、加圧筋トレをしてから約1時間後に始まります。そして、血液中には脂肪酸という物質が現れます。
ですから、加圧筋トレの1時間後にゆっくりと入浴をしたり、ウォーキングや家事で20分以上体を動かしたりして、脂肪酸を燃やせば、体脂肪が減少しやすくなるでしょう。

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