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口内炎に使う漢方薬について

漢方雑誌を読んでいたら、口内炎やドライマウスなどの治療に漢方薬を使っている歯科医の話が複数掲載されていました。
知人が再発する口内炎に困っているので、漢方薬について調べてみました。

●口内炎とは?
口の中にできる炎症

●一般的にいわれている原因
 粘膜の損傷
やけどや歯が当たるなどの物理的な刺激
 口の中の乾燥
だ液の分泌などが不足しているとき
 全身状態の低下
胃腸障害、ストレス、ビタミン(特にB2)不足、抗生剤やステロイド剤の使用
 ウイルス感染や帯状疱疹、ガンなど

●西洋医学の治療
 ステロイドの軟膏や貼付薬の使用
 ビタミン剤の内服

●漢方での説明
 胃熱
お酒や脂っこい食品の過剰摂取が招く
精神的ストレスによって生じる
 脾胃湿熱
食事の過剰摂取
軽度の食あたり
 脾胃不和
胃腸機能が弱い
 心熱
動悸
興奮しやすい
不眠

●漢方による治療
口内の症状とかかわりが深い臓腑は、「心」と「脾胃」です。

心には、血液を循環させる働きがあります。
血管が多く集まっている舌や顔面は、心とかかわりが深いため、心に熱が発生すると、口内炎などの症状が現れやすくなります。

脾胃は、胃腸・膵臓・肝臓・胆嚢・小腸など、消化器系の臓器の働きすべてを指しています。
飲食物から吸収した栄養分を気に変えます。
脾胃の機能が低下すると気を生産できなくなり、また、余分な水が体内に停滞してしまいます。

胸焼け、吐き気、胃痛、ゲップ、胃もたれ、下痢などの胃腸症状があれば脾胃、なければ心を中心に治療を進めます。

体内の熱(熱邪)は、炎症を起こしたり、潤いを失わせたりします。
上に昇る性質もあるので、熱による症状は、顔など体の上部によく現れます。

体内に不要な熱が発生している場合は「実」、水分不足によって熱症状が出る場合は「虚」です。
実の場合は熱を取り除き、虚であれば水分を補って熱の発生を抑えます。

●胃腸症状がない口内炎の治療
 炎症が強く、舌に黄色い苔がある→「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」
赤くて痛みのひどい口内炎ができ、少したつと白くただる
黄苔(おうたい:黄色い舌苔)ある

 口内炎の色が白っぽく、あまり痛まない→「清心蓮子飲(せいしんれんしいん)」
痛みがあまり強くない
舌苔は少ない
手のひらや足の裏がほてる
寝汗をかく
のどが渇く

 口内炎が治りにくく、再発しやすい→「温清飲(うんせいいん)」
口の中が乾く
皮膚が乾燥する
顔につやがない

●胃腸症状も伴う口内炎の治療
 赤みや痛みが強く、胸焼けがある→「白虎湯(びゃっことう)」「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)」
のどが異常に渇く
冷たいものを飲みたがる
顔が赤い
便秘しがち
不眠傾向にある

 急性で炎症が激しく、吐き気や食欲不振を伴う→「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」
黄苔がある
比較的体力がある
のぼせやすく顔色が赤い
イライラしやすい

 口内炎が慢性化し、ふだんから胃腸の調子が悪い→「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」
みぞおちがつかえた感じがする
嘔吐しやすい
おなかがゴロゴロ鳴る
軟便・下痢の傾向

 口内炎がたくさんできて、治りにくい→「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」「六君子湯(ろっくんしとう)」
赤みも痛みも少ない
胃腸が弱い
疲れやすい
カゼをひきやすい

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シミ抜き王子(?)のカリスマクリーナー

染み抜き修復師ということで雑誌などで活躍中の福永真一さん。
福永さんが考案の「カリスマクリーナー」の作り方は、以下のとおりです。

材料
酸素系の液体漂白剤 大さじ2
重曹 大さじ1

使い方
1 割りばしの先に、綿の端切れかコットンを巻きつけて、輪ゴムで固定する。
2 酸素系漂白剤と重曹を混ぜてカリスマクリーナーを作る。
3 1の先端にカリスマクリーナーを染み込ませ、シミの部分にトントンとつけてなじませる。
4 やかんに湯を沸かし、注ぎ口から出る蒸気をシミの部分に3秒間当てる(やけどに注意)。
5 ぬるま湯にシミの部分を漬けてもみ洗いする。

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アダルトチルドレンについて

食事中に気に入らないことがあると、ちゃぶ台をひっくり返して料理を台無しにしてしまう……古き昭和の父親像です。
兄弟ゲンカをしていたら、母親が子どもたちにげんこつをふるうのも、昔の光景ですね。
父親は家族全員を養い、威厳を持って子どもたちに接してきました。
そんな父親を、妻である母親は尊敬し、立てて、子どものしつけを厳しく行い、家の中を守っていたのです。

今の家族像は、どうでしょうか?

ニュースで、子どもの養育を放棄し、死なせてしまった親の話がありました。
その数も少なくはありません。
逆に、子どもにかかりきりの母親が、父親の存在を無視し、いつまでも子離れできない事例も耳にします。

おそらく、高度成長期が終わったころに、いい表現をすれば家族関係が多様になったのです。
悪い表現をすれば、親としての役割、子としての役割を果たさなくなったということです。

「アダルトチルドレン」という概念が日本に広まったのは、家族関係が多様になってきたころと同時期ではないでしょうか。
そもそもはアルコール依存症の子どもが抱える精神的な問題などを説明するときに、アダルトチルドレンという言葉が使われたそうです。
しかし、現在のアダルトチルドレンは、小さいころに親の言動に傷ついたことで、大人になってから対人関係などに支障を来す状態を、広く指しています。

先日、精神科医に取材したのですが、厳密な定義がないなどの理由で、アダルトチルドレンは精神科の用語ではないとのことでした。
ですから、アダルトチルドレンは病名でもありません。

親子関係の問題でテーマになるのは、次の2つではないでしょうか?
1 子どもがまだ幼いころに親の言動に傷つき、子どもが成長してからもそれが引っ掛かって、苦しい
2 現在、大人になった子どもを親が支配・干渉して、苦しい

まず、2のテーマについて、考えてみます。

支配しようとする過干渉な親と、従属する子の関係を続けないことがたいせつです。

人間関係とは、1人では成立せず、2人以上が必要です。
つまり、人間関係はお互いに作っているわけです。

ですから、「従属する子という状態が苦しい」と思っている本人も、その関係を作っている当事者といえます。

固定した親子関係を変えるには、どうしたらいいのでしょうか。

それは、子ども本人が思い切って、これまでとは違う態度を取ることです。
親と同居しているのなら、これからは離れて暮らす。
親からの電話に必ず出ていたのなら、これからは出ないようにする。
親の要請で実家に戻っていたのなら、これからは断って帰らない。
親から来た手紙を読んでいたなら、これからは開封しない。

そんな態度は一般に「親不孝」といわれます。
周囲の人、例えば兄弟や親類から親不孝と責められると、とてもつらいはずです。

しかし、私は思うのです。
ほんとうの状況を知らない人、思いやりのない人ほど、あれこれ指図したり口出ししてくるものです。
そして、いざというときには逃げるのです。
ほんとうの状況を知っている人、思いやりのある人は、じっと黙って見守るものです。
そして、いざというときには受け止めてくれるのです。

ですから、親不孝だなんだと口出ししてくる人は、ほうっておいてかまいません。

そもそも、「子どもは3歳までの愛らしさで一生分の親孝行を済ませている」といわれています。
実際に子育てを経験すると、それはもう大変だけど、やっぱりかわいいし、たくさんたくさんの楽しさ・うれしさを運んで来てくれました。

もしも子どもが一人立ちし、社会人として働いているのなら、そのこと自体が立派です。
そのままのあなたでいいんです。
もはや親の期待に添うように、苦しむことはありません。

もう一つ、子どもが親のために我慢や無理をしていることが、果たして親孝行なのでしょうか。
自分のためにだれかが不幸になっているかもしれない、それが自分の子だとしたら……親はそんなことを求めていないはずです。

子どもが親への態度を変えるとき、修羅場になるのは目に見えています。
ただ、家族のきずなは、つらい困難を経て、強くなっていきます。
人生は、ただ楽しいだけのものでなく、山あり谷あり、それで味わい深くなるのでしょう。

ここで、1のテーマについて、考えてみます。

冒頭でアダルトチルドレンについて触れたのは、私自身がアダルトチルドレンであることにこだわっていたことが関係します。
父親は酒に酔って殴る・蹴る・わめく・怒鳴る。
母親は、「あなたが悪いから、父親は暴力をふるうのだ」と責める。
そんな夫婦の子どもである私は、地元では名の知れた優等生。
心理学でいうところの典型的なアダルトチルドレンであると気づいたのは、20代後半でした。
それでどうしたのかというと、ものすごく自分がかわいそうだと思ったのです。
親が私にしてきたこと、言ってきたことを芋づる式に思い出しては、親を憎み、子ども時代の自分を慰めました。

結果、なにも変わりませんでした。

そうこうしていくうちに、私はもはや幼い子どもでもない、親はとっくに老人になっていたと、ようやく気づくのです。

過ぎた時間は、元には戻せません。
つらいこと、苦しいことの経験で、悲観的になってしまったら、自分で自分を見捨てることになります。

時間がたてば、私たちは成長し、年老いて、親子の関係も変わっていきます。
大人になって社会人として働く私に対して、たとえ親が暴言を吐いたり口汚くののしったりしても、私の生活はなに一つ脅かされないのです。

今の親子の状態を冷静にとらえ直すためにも、これまでの関係からいったん離れてみましょう。
悪かったところも、よかったところも、少しずつ見えてくるはずです。

そして、どんなひどい過去も笑って話せるような、率直な親子関係ができるといいなあと思っています。
私は、目下、その練習中です。

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「なんでも葛根湯」には注意を 続編

○漢方での健康についての考え方
漢方では、正気(せいき:生命力や低抗力)より、邪や病邪(じゃ、びょうじゃ:生体機能を阻害する自然現象や体内に発生した有害物)が勝ったときに病気になると考えてれています。

ですから、「邪を避ける」ことと「正気を高める」ことが健康な毎日を送るためのたいせつです。

病気の治療では「邪の除去」と「正気の回復」の2つを同時に行います。

○漢方でのカゼの分類
外界からの邪には、風(ふう)寒(かん)熱(ねつ)湿(しつ)燥(そう)などがあり、中でも風(ふう)は、常に動き回り、ほかの邪を運ぶといわれています。

風に寒が運ばれてきてカゼを引いた場合を風寒型、熱が運ばれてきた場合を風熱型と分類します。

風寒型は冬に多いと考えられています。
主な症状は、悪寒、体が冷えることによる関節痛や筋肉痛などです。
治療では体を温める生薬を含む漢方薬を用います。
体の表面から汗とともに邪を追い出す、つまり発汗させて治すわけです。

葛根湯、麻黄湯、桂麻各半湯は風寒型に適用で、最初の段階で寒気が強く、汗が出ていないことが絶対条件です。
冬に多い、寒気が強いタイプのカゼに使います。

風熱型は春から初夏にかけて多いと考えられています。
主な症状は体の熱感、のどの痛み、冷たい水を欲しがるのどの渇き、ふとんをはぎたいような状態で自ら汗を出すような高熱です。
治療では熱を冷ます生薬を含む漢方薬を用いて、炎症をおさえます

この場合には、銀翹散などを使います。
銀翹散は健康保険が適用されないため、清上防風湯で代用されることもあります。

インフルエンザには、風寒型、風熱型、湿温型などさまざまなタイプがあります。
ただ、風熱型が多く、急激に症状が悪化します。

銀翹散(ギンギョウサン):金銀花(キンギンカ)、淡豆し(タンズシ)、連翹(レンギョウ)、牛蒡子(ゴボウシ)、桔梗(キキョウ)、淡竹葉(タンチクヨウ)、甘草(カンゾウ)、荊芥(ケイガイ)、薄荷(ハッカ)、羚羊角(レイヨウカク)
金銀花・連翹各12.0
淡豆し・淡竹葉・牛蒡子各9.0
薄荷・荊芥・桔梗各6.0
甘草3.0

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ):防風(ボウフウ)、薄荷(ハッカ)、荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、黄連(オウレン)、黄ごん(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、桔梗(キキョウ)、川きゅう(センキュウ)、白し(ビャクシ)、枳実(キジツ)、甘草(カンゾウ)
防風・桔梗・連翹・白し・川きゅう・黄ごん各2.5
山梔子2.0
枳実・甘草各1.5
荊芥・薄荷・黄連各1.0

○漢方薬の飲み方
漢方薬には煎じ薬とエキス剤があります。

エキス剤は煎じ薬から有効成分を取り出したもので、その大半は顆粒状や粉末状の形状です。

漢方薬はエキス剤も煎じ薬も、一般的に食事の20~30分前に服用します。
胃が空のときに服用することで胃腸から吸収されやすく、また、その後に食事を摂れば胃腸への刺激も緩和されるからです。

エキス剤はそのまま口に入れて服用するのが一般的ですが、できればエキス剤をいったんお湯に溶かして飲みましょう。
胃の中で薬が均等に広がって吸収され、胃への刺激も穏やかになるからです。

お湯で溶かすときは、まずエキス剤をカップに入れてからお湯を注ぎます。
エキス剤が2種類以上の場合、いっしょに混ぜて溶かしてもいいでしょう。

アルミの袋に入った漢方製剤メーカーのエキス剤は、長期の保存に耐えられます。
一方、病院やクリニック、薬局などでエキス剤を分包したものは、保存が難しくなります。
2週間以上保存する場合は、乾燥剤を入れた密閉容器に入れてください。

煎じ薬については、煎じる前の生薬は乾燥しているため、1年くらいの長期保存が利きます。
ただ、虫やカビがつきやすい生薬もあるので、密閉したポリ容器やチャック付きのポリ袋などに入れ、冷蔵庫で保管しましょう。

煎じた薬液は腐りやすく、夏の高温多湿の状態に置いておくと1日で腐ります。
薬液は冷蔵庫に入れて保存し、その日のうちに早めに服用するのが原則です。
遅くても3日以内に服用するようにしてください。

漢方薬を服用するときは、きちんとした診断を受ける必要があります。
個々の体質や症状に合った治療方法を探します。
加えて、同じ人でも体調や症状に波があり、病状の経過で漢方薬の処方が異なってきます。

適切な漢方薬が処方されれば、急性の病気なら2~3日で効果が現れます。

○漢方と東洋医学
「漢方」も「東洋医学」も、中国発祥で日本古来の医学を表す言葉ですが、言葉が生まれた時代と背景が異なります。

中国最古の王朝とされる殷(紀元前15~11世紀)の甲骨文字には、医術の記録があります。
その後、伝説的な医術の名人の教えや経験をまとめた医学書が漢(紀元前202~後220年)の時代にまとめられ、「陰陽五行論」に基づく医学的な理論体系を紀元前後に確立しました。

古代中国の医学は、周辺諸国に広がり、日本には今から1500年以上前の紀元5~6世紀(奈良時代)に伝わりました。

時代は下り、江戸時代以降に、長崎の出島にオランダ人の医師が来て、オランダ医学が日本に入ってきました。
そこで、オランダ医学と区別するために、従来の医学に「漢方」という言葉が使われるようになりました。
漢方の漢とは、中国漢王朝の漢ではなく、漢民族を指しています。
オランダ医学は、その漢字表記である阿蘭陀から「蘭」の字を取り、蘭方と言われるようになりました。

明治になると政府は、西洋化を推し進める富国強兵政策を取りました。
そして明治16年に、西洋医学を勉強した者のみを医師とするという法律を施行しました。
結果、日本で漢方は衰退していきました。

明治43年ごろ、ごく一部の医師が漢方の重要性を説き、漢方を学ぶ医師が現れ始めました。
こうして、漢方復活していくのです。
東洋医学は、このころに使われ始められた言葉とされています。

参考文献:『週刊朝日 増刊号 漢方2007』、東邦大学医療センター大森病院ホームページ

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甲田光雄医師について書き残しておきたいこと その5

取材で初めて甲田光雄医師に会ったとき、私の顔を見てすぐに「あんたは、これまでずいぶん食べてきたなあ。もう、そんなに食べんでもよろしいやろ」と言いました。

当時の私は、見た目にはやせていたのですが、ものすごくお酒を飲んでいたし、甘い物も肉類も大好きでした。
太りたくないから、スポーツクラブに通って激しく運動し、摂取した糖質・脂質の吸収をカットするサプリメントを摂取していました。

甲田医師に言わせてみれば、なんのために食べるのか、ということになるのでしょう。
大量に食べて、太るのを恐れて、大量にエネルギーを消費して……
食べ物は動物や植物で作られているわけですから、私は多くの命を無駄にしていたわけです。

ここで一つ伝えたいのは、甲田先生はだれに対しても「断食してみなさい」「少食にすればなんでも治る」と言っていたわけではないことです。

ライターを同行して何度か甲田医師を取材したのですが、40代の男性のライターには、「あんたは、今は断食せんほうがいいなあ」と話していたのです。
男性ライターは中肉中背。
テニスが趣味で、東京から大阪に出張できるぐらいですから、特に健康に問題はなかったはずです。
心身がスッキリする、五感がさえるなどの断食の効果に、彼は強く興味を示していたのですが、そんな彼よりも私のほうに甲田医師は断食を強く勧めました。

甲田医師は、その人その人を観察して、そのときそのときにまずやるべきことを、はっきりと口になさっていました。
先生は、顔を見るだけでなく、手のひらやおなかを見て、触って、診断していました。
血圧や血糖値といった数値に頼るのではなく、人全体をじっくりと見ていたのだと思います。

先生は私の手を見たときも、「やっぱり食べすぎや。宿便もたまっておる」と笑っていました。

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パワースポット

パワースポットとはどんな場所なのでしょうか?Dsc00002_3 私がいつもなにかあれば訪れるのがここです。

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