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今年やせたい人には「骨盤回し」を強くお勧めします!その3(効果が出る理由)

骨盤の内部に収まっている臓器は、女性の場合、以下のとおりです。
○直腸
○膀胱
○子宮
○卵巣

私が以前、便秘の特集を組んだときに、内科医から腹部のレントゲン写真を見せてもらったことがあります。
その写真では、横行結腸が垂れ下がって、骨盤の内部に入り込んでいました。
胃下垂で、骨盤の中まで胃が垂れ下がっている人もいるのよ~」と内科医。
骨盤の中は内臓で大渋滞です。

ちなみに、妊娠中は、胎児も骨盤の内部にいるので、骨盤は内臓だけでなく胎児も支えなければなりません。

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通常、骨盤は、すり鉢状に上部よりも下部が狭くなっています。
しかし、内臓が下垂した、出産後でも骨盤の形が戻っていないなどの原因で、骨盤の下部が通常よりも開いた状態になることがあります。
その結果、便秘や腰痛、疲れやすさなどの不快な症状が現れるのです。

不快な症状を解消させるには、次の3つが重要です。
1 腹部や骨盤周囲の筋肉を鍛えて、内臓を正しい位置で支える
2 内容物の重さで腸が垂れ下がらないように、便秘を改善する
3 骨盤がすり鉢状になるように、サポートする


骨盤回しには、筋肉をストレッチするとともに鍛えて、便秘を改善する効果が得られます。

骨盤の内部には、以下の筋肉が通っています。
○大腰筋
○腸骨筋

この2つの筋肉は「腸腰筋」と総称され、腰の部分の背骨(腰椎)と太ももの骨(大腿骨)につながっています。
腸腰筋は背骨を立てて姿勢を保つほか、足を高く上げるときなどに使われます。

骨盤回しを丁寧に行うと、腸腰筋が前後左右にまんべんなく伸縮します。
その結果、姿勢がよくなって腹部の筋肉も日常の生活で自然と鍛えられていきます。

また、骨盤回しの動きで大腸が刺激されて、便やガスが出やすくなります。
実際、やっている最中におならが出たという報告があります。
おなかが張って苦しいという症状があるときには、ぜひ腰回しを試してください。

そして、骨盤の下部を両手で挟んでサポートしながら骨盤回しをすることで、骨盤が元のすり鉢状に整えられます。
理想は、骨盤の下部を手ではなく、幅が7~8センチのゴムチューブや帯などで締めること。
ストッキングも試してみたのですが、サポート力が足りない気がします。
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骨盤の下部へのサポートは、骨盤回しをするときだけでなく、ふだんから行っておくと体が疲れにくくなります。
行ってみるとわかるのですが、姿勢が安定するのです。
腰痛の人は特に、骨盤の下部をゴムチューブなどで締めることをお勧めします。

なお、世の中には「骨盤矯正」などをうたったサロンがありますが、そこでお金を払うくらいならばゴムチューブを買うことを私はお勧めします。
多くの場合、骨盤矯正ではベッドで横たわって、体をひねったり、股関節を動かしたりする施術が行われているようです。
しかし、横になった状態で施術して、仮に骨盤が矯正されたとしても、立ち上がって歩き回ると、効果は続かないでしょう。

骨盤が広がるのは、先ほども述べたように、内臓の下垂が一因です。
寝ているときと立っているときは、内臓にかかる重力が異なるので、立っているときのほうが骨盤が広がりやすいのです。
寝た状態で施術を受けて、直後に効果を実感したとしても、立ち続けることで内臓の重みにより元の状態に戻るでしょう。

また、多くの場合、骨盤が広がっている人は足の外側に重心がかかっています。
外側に重心がかかった状態で歩くと、ふくらはぎの外側の筋肉が発達し、О脚のようになります。
靴底を見ると、外側だけが大きくすり減っています。
こうした筋肉の使い方の癖が残っていると、一度骨盤矯正したとしても、歩き回ったら元の状態に戻るはずです。

以上のことから、骨盤矯正は週に1回程度ではなく、毎日、できれば1日のうちに何度も行ったほうがいいわけです。
骨盤回しにはお金がかかりません。
広い場所も必要ないので、トイレの中でも実行できます。

なお、骨盤矯正の施術が無意味だとはまったく思っていません。
日常的にケアしたほうが効果が得られやすい」というのが私の考えです。

最後に、イラストがひどくて申し訳ありません……

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今年やせたい人には「骨盤回し」を強くお勧めします!その2(図解)

今年は骨盤回しでやせよう!とブログに書きました。

ただ、やり方については文字での説明だけだとわかりにくいと思い、下手ながら、イラストを描いてみました。

まず、基本姿勢。
1 足を腰幅に開いて立つ。このとき、足の指の腹をしっかりと床に押し付ける。
2 ひざを少しだけ曲げて、両手を太もものつけ根に当てる。
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骨盤を回したときに体がぐらつかないようにすることがポイント。
ぐらぐらすると、骨盤周辺の筋肉がうまく伸び縮みしません。
また、ひざを伸ばした状態だと、骨盤を大きく回すのが難しく、足首やひざ周囲の動きも固くなります。
これは実際に、ひざを伸ばした状態と少し曲げた状態とで骨盤回しを行い、動きを比較するといいでしょう。

3 顔を正面に向け、視点を定めてから、骨盤を前→右→後ろ→左の順に大きく、ゆっくりと回す。足がぐらつかないように、足の指の腹を床に押し付けておく。
4 3を10回繰り返した後、同様に骨盤を前→左→後ろ→右の順に大きく、ゆっくりと回す。
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胴体の中央から頭に向けて、1本の串がブスッと刺さって引き上げられて、串を軸に骨盤を回すイメージです(もうちょっと表現を考えます…)。
私自身、2月から骨盤回しを始めたのですが、おしりの両脇に軽い筋肉痛のような張りが感じられます。
ウォーキングを日課にしているものの、歩くときにおしりの両脇の筋肉を使っていなかったのだな~と実感しています。
悲しいくらいにたるんできたおしりが、少しでも引き上がるといいなあと思っています。
余談ですが、ニンジンジュースでおなじみの石原結實医師は、体もびっくりするほど鍛えていて、「おしりを見れば、どのくらい老化しているかがわかる」と話していました。
おしりは若さのバロメーターということですね。
また、ドラマ「SEX and the CITY」を見ていて、サマンサが大富豪の老人と寝られるかというシチュエーションで、老人のあまりにも垂れ落ちたおしりを見た瞬間にベッドから逃げ出したシーンがありました。
お金よりおしり。

なお、骨盤回しを行うときに、太もものつけ根をしっかりと手でつかんで、サポートしましょう。
その理由については、ブログに書きます。
□関連記事
今年やせたい人には「骨盤回し」を強くお勧めします!その1
shimeno.cocolog-nifty.com/zatubun/2016/02/1-37ec.html

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赤ちゃんの発達は多種多様

小さい頃の赤ちゃんは、なにを見ているのか、どのように感じているのか、親でもよくわかりません。
泣きやまない理由がわからず、うろたえてしまうことも多いことでしょう。

しかし、それはあたりまえ。
親子といっても他人ですから、「親だから赤ちゃんのすべてがわかる」なんて無理な話です。
「親だからわかっている」、「すべてわからなくてはならない」という思い込むと、心理的な負担が増えるばかりです。

育児書や母子手帳には赤ちゃんの成長・発達のペースやパターンが書かれていますが、実際は書かれているとおりに成長・発達するとは限りません。
赤ちゃん一人ひとりで、まったく異なると考えたほうがいいでしょう。

生後6カ月頃に、まったく寝返りしない赤ちゃんは珍しくありません。

また、はいはいをしない赤ちゃんもいます。
はいはいする代わりに、座ったまま移動する赤ちゃんがいます。
はいはいについても、「ずりばい」と呼ばれるおなかをつけたはいはいなど、さまざまな形があります。

食事についても、5カ月になる前から食事に興味を示し、どんどん離乳食が進む赤ちゃんもいれば、1歳近くなってもほんの少ししが食べない赤ちゃんもいます。
例を挙げればきりがありません。

親は育児書や母子手帳だけでなく、インターネットで情報検索して、「うちの子は正常か?」「もうはいはいする時期ではないか?」などと“正しさ”を求めがちです。
しかし、本やネットで調べてわかる情報の多くが、発達の平均値でしかありません。

離乳食を食べないで栄養不良になったり、夜泣きで睡眠不足になったりする赤ちゃんはいません。
多くの問題は、赤ちゃんの成長が解決してくれます。

赤ちゃんが眠らない、食べないといった親にとってたいへんな日々は、永久に続くわけではありませんが、その最中は先が見えません。
しかし、「なんとかしたい」と親ががんばると、どんどんつらくなっていきます。
赤ちゃんのペースに合わせて、親が待つ姿勢でいたほうが、子育ては楽になります。

■発達過程で見られる現象
○出べそ
赤ちゃんは腹筋が発達していないため、おなかに力が入るとおへそが盛り上がってくる場合があります。
この現象は腹筋の成長に伴って消えていきます。
押さえたりする必要はありません。

○発熱
小さい子どもを検温して、体温計の示す数値だけを見てあせる必要はありません。
以下の様子ならば、水分補給と薄着を心がけてください。
□家族やおもちゃに反応する
□ミルクやお茶などで水分が取れる
□泣いたり話したりできる
□眠れる

「厚着して汗を出させたほうがいい」と言う人もいるでしょうが、逆効果です。
熱がこもって体温が上がり、脱水してしまいがちです

また、おでこを冷やすことは、爽快感はあっても熱を冷ます効果はありません。
子どもが嫌がるときは、無理にやらないほうがいいでしょう。

子どもの体に余分な負担をかけずに、治癒力が働くのを待ちましょう。

熱が低くても、以下の様子ならば、受診させましょう。
□セキがひどくて眠れない
□息をする度に肋骨や鎖骨の間がへこんだり、小鼻が膨らんだりする

熱があっても子どもは遊びたがるものです。
親が無理に寝かしつけるのはたいへんなので、自由にさせておきましょう。
しばらくすると、疲れて眠るはずです。

○オムツかぶれ
オムツかぶれの予防・治療法はオムツをしないことですが、そういうわけにはいきません。

対策は、おむつ交換のときに、皮膚をこすらないこと。
ウンチをした後に、おしりふきでゴシゴシこすると、かぶれやすくなります。
またおしりふきに消毒成分が含まれていると、それによってかぶれることがあります。
ウンチで汚れている部分は、お水やお湯で軽く洗い流し、こすらないように注意しながら脱脂綿で水分をふき取るといいでしょう。

不思議なことに、おむつメーカーによって、おむつかぶれが起こったり起こらなかったりするものです。
赤ちゃんの皮膚と相性のいいメーカーを見つけるのもいいかもしれません。

入浴時にはせっけんを使わないようにして、皮膚への刺激を減らしましょう。

追記(2016年6月7日)

産後を健康に過ごし、子育てで楽にするために役立てていただきたい、妊娠中の過ごし方や心身のケアを1冊にまとめました。会陰切開・妊娠線の予防や母乳育児、逆子の直し方、無神経な周囲の人との付き合い方、骨盤ケア、子どもの育てにくさ、教育資金のため方などを紹介しています。

『女性の体の知恵  妊娠から子育てまで健やかに過ごす』
9784990901103
 

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今年やせたい人には「骨盤回し」を強くお勧めします!その1

ここ数年、糖質制限の話題が盛り上がりました。

糖質制限は糖尿病の患者さんに指導されている食事療法で、ご飯やパン、麺類などの摂取を控えるというもの。
ダイエットにも効果があります。

では今年はなにがキーワードになるか、私が注目しているのは「骨盤」です。
なかでも「骨盤回し」でやせる人が続出するのではないかと、予測しているのです。

骨盤に関係するダイエット法は、過去に何度もブームになりました。
最近では「骨盤枕」ダイエットが評判になっていました。
骨盤回しは「腰回し」など、さまざまな呼び方がされています。
直立し、腰を右回し・左回しするという、とても簡単な方法で、枕などの道具は必要ありません。
また、スポーツ前の準備運動にも、骨盤回しは取り入れられています。

ある意味、誰もが知っているようなメジャーな方法なのですが、効果を出すにはコツがあると、私はこれまでの経験で考えています。
ここでは、骨盤回しを指導しているスポーツ関係者や歯科医などに取材した内容をまとめて、私なりの見解をもとに、骨盤回しのやり方を紹介します。

たいせつなのは基本姿勢
「回せばいいんでしょ!」とばかりに、回数をこなしても、骨盤周囲の筋肉を柔軟にする効果は得られにくいもの。
また自分でも気づかない癖が強化されてしまいます。

姿勢を整えて、骨盤をゆっくりと回すようにしてください。
1 足を腰幅に開いて立つ。このとき、足の指の腹をしっかりと床に押し付ける。
2 ひざを少しだけ曲げて、両手を太もものつけ根に当てる。
3 顔を正面に向け、視点を定めてから、骨盤を前→右→後ろ→左の順に大きく、ゆっくりと回す。足がぐらつかないように、足の指の腹を床に押し付けておく。
4 3を10回繰り返した後、同様に骨盤を前→左→後ろ→右の順に大きく、ゆっくりと回す。

多くの人が、骨盤を回している最中に動かしにくく、引っかかるような感覚を覚えるはずです。
これは、骨盤回しで、ふだんの動作の癖で使っていない筋肉が伸び縮みするためです。
また、カクッという音も、ふだんの動作の癖で動いていない箇所で起こります。
引っかかるような感覚がしたり音が鳴ったりするところでは、よりゆっくりと骨盤を回しましょう。

骨盤回しは、今の時期だと体がよく温まったおふろ上がりに行うことを勧めます。
入浴中に洗い場で行ってもかまいません。

便秘ぎみの人が骨盤回しを行って快便になった例や、腰痛が解消した例も、過去には報告がありました。
効果のメカニズムなどは、また追ってブログに書きたいと思います。

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結婚運を占えるものだろうか

「運」を科学で
解明できるか

科学が発達した現代でも、占いは日々、インターネットやテレビ、雑誌で取り上げられています。
それだけ、私たちは占いに魅力を感じ、引き付けられているわけです。

現実として、科学では説明できないことが多々あります。
その最たるものが「運」。
同じことをやっても、うまく人とうまくいかない人がいて、「あの人、ツイているな」「ツイてないな」などと日常で実感するケースは多いものです。

運に対して科学的な説明をする人もいますが、その説明が「こじつけだ」「怪しいな」と感じることは珍しくないでしょう。

マスコミで人気の脳科学者が「『自分は運がいい』と口に出して言うと、運に恵まれやすい」と、雑誌のインタビューで話していました。
その影響かどうかはわかりませんが、「運がいい」「ツイてる」などと口に出して言う人間が、私の周囲にはいました。
その人は、私だけでなく、多くの人に気持ち悪がられていました。
自分のことを心から「運がいい」と思っていないのに、口ばかりなので無理があり、不自然なのです。
ですから、その人の対人運は落ちているのではないかと私は思います。
本人が「運がいい」と思い込んでいるのなら、それでいいのかもしれませんが。
ちなみに、その人の業績は伸びていないので、仕事運もあまりいいとは言えません。

大昔から残ってきた
占いの共通点

占いの目的は、自分の運を知り、運をよくすることにあるのでしょう。
大昔から残ってきた占いを私が勉強してきた中で、いくつか共通点がありました。

あたりまえのことですが、人間には生まれ持った性質と資質があるということ。
性質と資質は「運」と言い換えられそうです。

学校の成績や見た目がよかろうと悪かろうと、金を持っていようといまいと、すべての人間に自分の「運」を使って、それぞれ人生で果たす使命があるのです。
使命と言うと大げさなのですが、この世に生まれてきたからには、なんらかの意味があるということです。
それぞれの使命(なんらかの意味)なので、他人と比較はできません。

自分の性質・資質を生かすと物事がうまく進み、性質・資質を無視したり殺したりすると物事がうまく進みません。
「運」のよしあしは、性質・資質を生かす、殺すと同じ意味と言えます。

昔から諸行無常、人間万事塞翁が馬というように、運気は時間の経過とともに変化していきます。
占星術では、時間の経過を「太陽や月などの星の運行」と表現するようです。
運気については、さまざまな人がいろいろな解釈をしていますが、ここでは「自分の性質と資質を生かせる時期、生かせる度合」とします。
ですから、「運気がいいとき」は、自分の性質や資質をすんなりと認めてもらえる環境や人間関係の中にいるときということになります。

そして運気が悪いときに、強引に物事を推し進めたり、わがままを押し通したり、他人のせいにしてケンカしたり、環境を大きく変えたりすると、状況はもっと悪化すると、多くの占いでは考えられているようです。
時間の経過を待て、ということでしょう。

占いにおける大事なポイントは、環境や人間関係に恵まれなくても、「悪い人生」とはいえないこと。
環境や人間関係に恵まれれば、苦労の少ない、楽な人生を送れるでしょう。

ただ、波乱万丈で苦労の多い人生では、精神的に鍛えられます。
困難を乗り越えていくことで、大きな成果や喜びを得られることも多いのです。

人間の感情には喜怒哀楽がありますが、怒りも悲しみも決してマイナスとは言えないと思います。
喜び・怒り・悲しみ・楽しみの総量こそ、人生が豊かであったかどうかを決めるのかもしれません。

悩みに悩んだときに
占うメリット

人間には生まれ持った性質と資質があり、それが「運」だと前に述べました。
私たちは自分の性質と資質をわかったような気になりがちですが、実は誤解や思い込みに満ちています。
自分では「失敗ばかりでダメな人間」と思っていても、周囲からは「生まじめで信用できる人間」と思われている可能性があります。
自己分析は、あまり当てにならないものなのです。

人生には進学や就職、結婚など、選択すべき課題があります。
例えば結婚なら、相手の情報を徹底的に集め、子どもを生んだ後もうまくやっていけるか、死ぬまで添い遂げられるか、考えに考えます。
それでも決められなかったら、占いを使うのです。

考えても決められないことを、自分で分析し続けて悩むのは無駄です。
加えて、占いでは、自分や周囲の人間が思いつかないような、「星」「数字」「気」といった観点が与えられます。
違った観点から自分をとらえ直す、つまりは「自分を占う」と、今抱えている問題を単純化することもできるでしょう。

ところで、個人的には、結婚という課題は運(性質、資質)もさることながら、本人の忍耐とたゆまぬ努力が良し悪しを決めると思っています。
結婚は、本人どうしが引かれ合っているかに加え、親類や仕事、友人なども影響を与えます。
子育てや介護については、異性として好きかどうかではなく、仲間としてタッグを組めるかが重要になります。また、夫婦で長年暮らしているといいときと悪いときがあるもので、悪いときをどう乗り越えるかは本人の努力や身の処し方にかかっているわけです。


結婚運を占ってもらう女性が非常に多く見受けられますが、いつ・どんな人と出会えるかを占うよりも、他人との共同生活でどれだけ自分は耐えて努力できるか、自分の実力を見極めるほうが有益ではないでしょうか。
それに結婚生活を続けるうえでお金は大事。
占い師にお金を渡す分を結婚資金として蓄えることをお勧めします。

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Why?ではなくHow?と問いかけたい(改)

見守る・褒めるだけでは
意味がない

 就学前や小学校入学後の子どもたちには、新たな要素が生活に加わります。
 それが勉強。
 それまでは心と体が健やかに育ってくれれば、それだけでなにも言うことはありませんでした。しかし、就学前や小学校入学後は、読む・書く・計算することを学ぶようになります。
 この時点で、勉強面のちょっとした差が見られる場合があります。文字を書くのが遅いので、ノートが真っ白。字がぐちゃぐちゃで、なにを書いたかわからない。音読が苦手。自分の課題に集中できない。宿題が終わらない。
 もちろん、読む・書く・計算することに、子どもたちが慣れていないことも関係します。時間が解決するから、見守っていればいいと親は思うことでしょう。
 しかし、2年生になっても3年生になっても、読む・書く・計算するがとても苦手なままの子どももいます。ふだんの生活を見ていると、普通におしゃべりするし、話すことは子どもなりの筋が通っている。ゲームはやるし、マンガも読む。友達づきあいも活発。
 そんな子どもの様子を見ると、教師も親も「本人が怠けているだけだろう」とつい思ってしまうことがあります。親については「本人のやる気さえ出れば大丈夫」と見守るケース、「やればできるんだから! あなたはできるのよ」などと褒めて伸ばそうとするケース、「なぜやらないの?」「どうしてできないの?」「できるまで繰り返しなさい」と厳しく接するケースがあるでしょう。
 この3つのケースに共通するのは、ある発達傾向を持つ子どもたちには、なんの効果も与えられないということです。本人にやる気がないわけではなく、どうやって読んで書いて計算すればいいのか、通常の授業ではわからないからです。わからないことに対して、褒めても厳しくしても意味はありません。
 最悪なのは、「もう、やらなくていい」と教師や親が子どもの作業を中断させることです。子どもが傷つくという面だけでなく、「できない課題はやらなくていいんだな」と、ある意味、サボることを肯定する面があるからです。

「学習障害」には
さまざまなタイプがある

 全国LD親の会のサイトでは、次のように「学習障害(LD=Learning Disorders、Learning Disabilities)」を定義しています。
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学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を示すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接的な原因となるものではない。
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 この定義からも分かるように、前の述べた勉強に関する発達傾向は「学習障害」と呼ばれています。その傾向は、教科書を読むときだけに表れるのか、板書を書き写すときだけに表れるのか、表れ方は子どもによってかなり違います。
 さらに、授業中に、子どもがわざと周囲の子にちょっかいを出して、先生に怒られることで、苦手な音読をみんなの前で行わされて恥ずかしい思いをするのを避けようとするケースもあります。つまり、音読が苦手という傾向が、落ち着きのない乱暴な態度を生み出しているわけです。
 学校教師でも、熟練や熱意、知識がなければ、子どもの発達傾向に気づくことは難しいでしょう。結果として、子どもはしかられる場面が増えてしまい、自尊心が傷つけられて、もともと持っていたやる気を失っていくことにつながります。
 数十人の子どもたちを指導しなければならない学校教師に任せきりになるのではなく、親が子どもの発達傾向を観察し、理解して、勉強の手助けをする必要もあると私は考えます。親が「読むことと聞くことが苦手なのね」などと子どもの発達傾向に理解を示すだけでも、子どもの態度が落ち着いたりすることがあるからです。また、子どもをじっくりと観察することで、苦手なことだけでなく得意なことも発見できるので、親にとっても喜びがあるはずです。

子どもにはできるだけ
失敗をさせない

 発達傾向が見られる子どもへの接し方は、応用行動分析(ABA)やソーシャルスキルトレーニング(SST)など、さまざまな手法が考案されています。
 多くの手法で共通していると私が感じた点は、以下のとおりです。
(1)ルールを明確にし、子どもだけでなく大人も守る
(2)子どもになるべく失敗させない
(3)学習段階を細かく設定し直し(スモールステップ)、うまくできたら子どもにわかるように褒める

(1)ルールを明確にし、子どもだけでなく大人も守る
 発達傾向が見られる場合だけでなく、子どもは一般に、自分と他人の区別がよくわかっていません。ですから、よその家にお邪魔したときに断りもなくお菓子を食べてしまったり、他人の消しゴムを勝手に使ってしまったり、友達のゲームを自分も使おうとしたりしてしまうのです。
 ですから、自分のことは自分で決める、他人のことは自分では決められないと、親が教える必要があります。
 例えば、学校の宿題は自分のやるべき課題だと、子どもは自覚しています。では、課題を終わらせるにはどうしたらいいか、子ども本人に考えさせます。「テレビを見ると宿題ができないから、宿題が終わるまでテレビは見ない」と決めたら、ルールを守らせましょう。「楽しみにしていた番組があるから、宿題まだだけど、見ていい?」と言われたときに、まあいいかと大人がルールを破るのはやめましょう。
 大人も、自分が決めたルールがあれば守ります。そうすることで、勉強する生活習慣を子どもが身に着けられるとともに、自分のことは自分で決めるが、どんなに騒ぎ立てても、どんな言い訳をしても自分には決められないことがあることも学んでいくはずです。

(2)子どもになるべく失敗させない
 「失敗は成功の母」といいますが、子どもの場合は失敗によって「もう決して自分にはできない」「二度とやりたくない」と、大人の想像以上に自信を失ってしまうことがあります。
 ですから、成功させるための手助けが必要です。

(3)学習段階を細かく設定し直し(スモールステップ)、うまくできたら子どもにわかるように褒める
 子どもに失敗をさせないようにするため、学習段階を細かく設定するといいでしょう。例えば「『あいうえお』と書きましょう」ではなく、「『あ』と書いてみましょう。書けたら手を挙げてね」と子どもに伝えるのです。
 「あ」と書いた子どもが手を挙げたら、親はその手にハイタッチして「よく書けたね」と笑顔で声をかけましょう。無表情で「よし」と言っても、子どもには伝わりません。
 自分がやったこと・できたことに対して親に褒められると、子どもは笑顔になります。それが積み重なることで、「自分はできる」とやる気につながっていくのです。

学習障害を告白した
著名人

 女装家のミッツマングローブさん。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業したインテリですが、学習障害であることを、女性週刊誌のインタビューで話していました。
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「量は全然多くないけど、セリフが覚えられないんです。ちょっと記憶の回路がおかしくて。実は私、学習障害なの」
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 学習障害でありながら、大学に進学できるほどの学力を持っていたミッツマングローブさんは、ご本人なりの工夫を語っていました。

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「暗記するときは“絵と音”で覚えるの。だいたい“絵”で頭に入るんですけど。教科書を覚えるときは、人物の顔に落書きをしたり、どこかに線を引っ張ったりして“自分用の景色”を作っていました。今も同じやり方で歌詞や台本を覚える。“自分用の絵”を頭の中に複写して、本番はそれを読んでいるんですよ」

「共演者が“ココに立ったときにコレを言う”というように記憶しているんですよ。だから、少し立ち位置が変わったりすると、前後不覚になっちゃう。セリフ自体、なんて書いてあったかを頭の中で見て思い出すので、口に出すスピードが1~2秒くらい遅れてしまうんです。最終的には何もかもを犬のしつけみたいに繰り返すことで、クセをつけて身体に覚えこませるの」
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 トム・クルーズやスティーブン・スピルバーグも、学習障害を公表しています。
 子どもが学習障害と診断されたり、そのような発達傾向が見られたりしても、将来を悲観することはありません。進学をあきらめ、親が被害者意識にとらわれるのはやめるべきでしょう。逆に、過保護にして、「特別な能力があるはず」などと褒めちぎるのも、自信過剰の困った大人になる可能性はあります。
 親をはじめ、周囲の大人が子どもに「どうしてできないんの?」ではなく「どうすればできるかな?」と問いかけ、適切な対応を行うことで、子どもが成長したときに仕事や友達づきあいでつらい思いをすることは軽減されるはずです。また、発達傾向を才能や適性として、社会生活で生かしていくこともできるでしょう。

 

■表現を換えてみよう
 発達傾向が見られる子どもは、どうしても周囲の大人から注意されるケースが増えてしまいます。
 しかし、評価する言葉を変換させると、同じ子どもでも印象が違います。大声で騒ぐ子どもを「うるさい」と表現するか、「元気」と表現するかで、評価する人自身も気分が変わるものです。

○行動
しつこい→粘り強い、くじけない
遅い→丁寧、慎重
要領が悪い→おっとりしている、マイペース
鈍感→打たれ強い
不器用→努力家
視野が狭い、オタク→一点集中型

空気が読めない、気が利かない→自分の世界がある、マイペース
うるさい→元気、活発、にぎやか、明るい、社交的
ダメ→将来性がある、大器晩成型

自分では何もしない→周りを信頼している
いい加減、がさつ→おおらか
だらしがない→自然体、のびのびしている
乱暴な→たくましい

○性格
頑固、意地っ張り→意志が強い、一途な
理屈っぽい→論理的
独りよがり→信念が強い
強引→リーダーシップがある、エネルギッシュ
怒りっぽい、短気→情熱がある、
勝気な、負けず嫌い→向上心がある
きつい、厳しい→シャープ、率直
自慢、プライドが高い→自分を愛している
コロコロと意見を変える、調子がいい→臨機応変、考え方が柔軟
わけがわからない、意味不明→独創的、芸術的、抽象的
つまらない→難しい
文句が多い→こだわっている、自分の意見を持っている
飽きっぽい→好奇心が旺盛、多趣味
責任感がない→自由な

気が小さい→慎重、謙虚、行儀がいい
気弱→温厚、協調性がある
優柔不断→思慮深い、慎重
平凡→手堅い、定番
地味→素朴
神経質→繊細、細やかな

せっかち→行動力がある、思い切りがいい
そそっかしい→頭の回転が速い
遠慮がない→堂々としている、物おじしない、正直な、率直な
八方美人→社交的、協調性がある、誰とでも仲よし
器用→手慣れた

派手→華やか
悪趣味→個性的
生意気、反抗的→しっかりしている、自立心がある

冷たい→冷静
不愛想、口下手→クール
根暗→自分の世界がある
堅苦しい→きちんとしている


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育てにくい子どもほど、触れ合って長所を伸ばしましょう

「育てにくい」のは
性格ではなく脳に原因

 自分の子どもを育てていく中で、周囲の子どもたちと比べて、次のような傾向が見られる場合があります。

□すぐに腹を立てる
□動作が遅い
□こだわりが強い
□姿勢が悪く、ぎこちなく動く
□遊戯や遊びなどで、周囲の子どもたちと動きを合わせられない
□表情が乏しい
□公共の場でも大声を上げ、じっとしていられない

 親としては困ったり、イライラしたりすることもあるでしょう。「落ち着きがない」「マイペース」などと性格が原因と思って、その性格を直すために強くしかっても、ほとんどが効果がないはずです。周囲の人は振り回されるのですが、当の本人は自分の傾向に気づかず、ケロッとしているからです。しかられても、なぜしかられているのかについて本人は理解していません。
 上記の傾向は、脳の機能が原因で引き起こされているケースがあります。一般には「発達障害」と総称されていますが、この記事では「発達傾向」と表記いたします。
 小児リハビリテーションの専門医に話を聞いたところ、脳性まひや発達の問題がある子どもは増えているという印象があるそうです。理由としては、高齢出産、そして医療の進歩で未熟児の死亡率が減っていることが関係しているようです。
 そしてリハビリテーションについて、言葉の訓練といった専門的なことではなく、まず手足を触ることから始まると語っていました。自宅でも、日常的に家族から触れられている子どもは、ニコッとほほえんだり、関節が滑らかに動いたり、よい変化が現れるとのこと。
 たいせつなのは、子どものよいところ、できるところに触れること。姿勢が悪いと、親はつい子どもの背中をさすって姿勢を正しくさせたがるものです。そうではなく、例えば以前よりもうまくボールが投げられたら、「上手になったね」と声をかけながら腕に触れるのです。
 「リハビリテーションとは、できないことをできるようにするのではありません」と専門医は語っていました。子どもができることに親が触れて注目することで、できないことが補われて、子ども全体の能力が伸びていくのです。

触られた子どもだけでなく
親自身も安らぐ

 手を触れる効果は、親から子どもへの一方方向のものではありません。触れている親も、孤独や不安を癒されているのです。肌の温もりの気持ちよさ、そこから得られる安らぎで、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンや「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンの分泌が促されることがわかっています。
 脳の発達を目的に子どもの体に触れるのは、子どもにとっても親にとっても、あまり心地よくはないでしょう。押しつけがましい触り方や力みの入った触り方では、子どもは不快に感じて、拒否するかもしれません。
 私たちは痛い部位に手を当てたり、緊張したときにはそっとほおを手でなでたりします。こうした本能的で無意識の手の動きが、痛みや緊張を和らげるのです。子どもたちにも同じように、触れるといいのではないでしょうか。

直接肌を触らなくても
「触れ合う」ことができる

 東洋医学では、この世界は「気」という生命エネルギーのようなものが満ちていて、自然も人間も気によって動かされ、変化していくとされています。
 整体師の片山洋次郎さんは著書で、発達傾向が見られる子どもは、直接のふれあいや言葉を使わなくても、気でコミュニケーションをする力を持っていると書いていました。直接肌を触れ合わなくても、私たちは気を送ったり、気を受けたりして交流をしていると考えれば、触られるのを嫌がる子どもに対しては、親は気を送っていればいいのではないでしょうか。具体的には、子どもの体から自分の手を数センチ離して、そっとなでるしぐさをする。敏感な子どもは、それだけで親とふれあえると思います。
 気については、誰でも知らずにその力を使っているものです。「痛むおなかに、無意識に手を当てる」には、手から出る気に痛みを和らげる力があるからだと、東洋医学では考えられています。つまり、気を送るのに特別な能力や、神がかった力は必要ありません。お金をもらって気を送るような人に頼むのではなく、子どもを生み、育てている親の気が、子どもにとっていちばん必要だと私は思います。
 触られて気持ちよさそうにしている子どもには、たくさん触る。触られるのが苦手な子どもには、気を送る。こうした触れ合いが、子どもの短所と思われるようなことも気にならなくなるほど、長所を伸ばしていくことにつながるのでしょう。

参考資料 『整体。共鳴から始まる』(著/片山洋次郎 ちくま文庫)

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赤ちゃんの頃から教育資金をため始めましょう

準備が早いほど
家計が楽になる

 赤ちゃんが生まれると、おむつや衣類、ミルクなどで、「お金がかかるな」と実感しているお母さんも多いでしょう。隠れた費用としては、水道光熱費もグンと上がります。
 そんな時期に、教育資金について考える余裕はないかもしれません。しかし、赤ちゃんはグングン成長していき、幼稚園や保育園に通い始めると、子どもどうし・お母さんたちどうしの社会ができます。「○○ちゃんがスイミングに行っているから、私も行きたい」「○○くんは英語を習っているから、うちも習わせたほうがいいかしら」などと、周囲に合わせる形で習い事を始めるケースが出てきます。
 このタイミングで、子どもの成長段階を考慮せずに習い事を始めてしまうと、大学進学を検討する段階で教育資金が不足する可能性があるのです。「周囲に合わせて、なんとなく習い事に行かせる」ということを防ぐため、まだ赤ちゃんの段階で教育資金についても考えておくことがたいせつです。
 幼稚園、小学校、中学校、高校で、日本の家庭が子どもの教育にいくらぐらい費やしているのか、文部科学省が「子供の学習費調査」として調査結果をウェブサイトで公開しています。幼稚園から高校まですべて私立に通った場合(4,367,715円)と公立に通った場合(1,435,792円)を比較すると、私立の学習費は公立の3倍となります。理由として、寄付金や教科外活動費、つまりクラブ活動や芸術鑑賞会など授業と直接関係ない部分でも、私立のほうがお金がかかるからだと考えられます。このことから推測できるのは、「子供の学習費調査」の項目にはない子どもの衣服や持ち物も、私立のほうがお金がかかっているのではないかということです。私立に通わせているのだから、クラスメートの持ち物と同等に、子どもにも高い物を持たせたいと思うのが親心ではないでしょうか。
 子どもの成長段階に合わせてかかる費用が変わります。もしも「大学までは行かせたい」と思っているのならば、高校3年生になる18歳から逆算をして、赤ちゃんの頃から貯蓄を始めたほうがいいでしょう。積み立ては早く始めるほど、少額で済むからです。
 子どもが18歳になるまでいくら貯蓄しておけばいいのか、私が以前に複数のファイナンシャルプランナーを取材したときの答えは「300万円」でした。この数字はあくまでも目安ということでしたが、0歳の頃から1カ月に1万4千円ずつ積み立てていくと、300万円に達します。

早期教育のために
資金が足りなくなりことも

 0歳の頃から1万4千円ずつ積み立てたうえで、計画的に習い事などに通わせるのでしたら、子どもが大学受験を控えたときに慌てることはまずないでしょう。
 しかし、子どもの成長を考慮せずに、早期教育で英語教室や体操教室などに通わせてしまうと、進学に必要なお金を用意できなくなる可能性もあります。日本企業も一昔前とは違って、賃金カットやリストラがあります。働いているお父さんやお母さんが、これからもずっと稼ぎ続けていけるのでしょうか。今の収入を維持し続けていけるのでしょうか。
 私が思うには、早期教育を行わせている親は、子どもが大学まで進学することを前提としています。早期教育のおかげで貯蓄が増やせず、子どもが強く希望している私立理系の大学には進学させられないという結果になったら、本末転倒になります。
 もう1点、親の中には「教育資金をためられなかったら、奨学金を利用すればいい」と考えている人もいました。しかし、奨学金は借金。子どもたちが社会人になったら、返済しなければなりません。奨学金の返済があるために、社会人になって結婚し、子どもが生まれてからも貯蓄がまったくできない家庭を、私は取材したことがあります。こうして、子どもや孫にまで、借金が連鎖していくのでしょう。ですから、奨学金に頼らない、教育資金計画を立てておきたいと思うのです。

大学に行く必要があるか
親子で検討したい

 教育資金という経済的な負担という観点だけでなく、お金をかけて大学まで進学させることが、子どもにとって幸せかどうかという点も、少し考えておく必要があるかもしれません。
 少子化が進む日本では、「大学全入」時代が到来しています。子どもの人数が少ないので、大学や短大への入学希望者が減り、えり好みしなければ誰もが大学や短大に入学できるようになってきています。その一方で、東大、京大、一ツ橋、慶応、早稲田など「銘柄大学」の受験競争は激しくなっています。「大学卒業かそうでないか」ではなく「銘柄大学かそうでない大学か」で格差が生じているので、過去よりも狭き門になっているのです。
 そんな時代の中、なぜ子どもを大学に進学させたいのか、親として考える必要が出てきたのではないでしょうか。
 少子高齢化で、日本の社会では働き手が圧倒的に不足します。大企業に入社しても、定年退職までずっといられるとは限らず、リストラは珍しくありません。
 銘柄大学を出ても、子どもの働き口が保証されるとは限らない今の日本で、厳しい受験勉強をさせてまで大学に進学させる意味はあるのでしょうか。大学進学は、あたりまえのことなのでしょうか。大企業や名の知れた企業に所属しなくても、周囲の人の役に立って喜ばれ、それが収入につながるような、新しい働き方はあるはずです。子どもの性質や個性に合わせて、さまざまな進路を親子で検討する時代になってきたように、私は感じています。


○子どもが大学進学を希望する可能性もあるので、赤ちゃんの頃から教育資金の積み立てを始める(目安は18歳までに300万円)
○教育資金計画に合わせて、習い事を決める(積み立てが困難になるなら、習い事をやめる)
○子どもの性質や個性を重視して、進路を親子で検討する

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