カテゴリー「住まい・インテリア」の2件の記事

汚れ・においを酸性とアルカリ性に分けると、掃除がぐんと楽になる

掃除、洗濯に重曹を使うのがブームになったのが2004年くらいのこと。
ここ数年は、重曹よりもセスキ炭酸ソーダを使うほうが主流になっているようです。

重曹ブームのときには、家の汚れを見つけたらなんでもかんでも重曹を使う人は珍しくありませんでした。
その結果、「あまりきれいにならないじゃない」と不満の声もよく聞かれました。
セスキ炭酸ソーダについては、どうでしょうか?

多くのかたが、汚れの原因には酸性とアルカリ性があることを、あまり知らないようです。
ただ洗剤をつけてごしごしとこすっていても、疲れる割に効果は実感できません。
汚れを酸性とアルカリ性に区別し、汚れと反対の性質のもので中和すると、こする作業を減らすことができます。
具体的には、下記のとおりです。

油脂によるシミ、べとべとした汚れ=酸性→重曹やセスキ炭酸ソーダ、アルカリ性洗剤を使う
尿や魚の生臭いにおい、カチカチした汚れ=アルカリ性→クエン酸や酢、酸性洗剤を使う

『重曹生活のススメ』は、重曹とクエン酸の使い分け方を丁寧に紹介している本です。
例えばキッチンでの汚れ落としでは、換気扇、ガスレンジ、排水溝など、かなり細かく場所を設定して、重曹とクエン酸をどのように使えばいいのか、詳しく説明しています。

酸性の汚れとにおいには、本書ではアルカリ性の重曹を使うのですが、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダも同様に使用することができます。
ただし、重曹は磨き粉になるのですが、セスキ炭酸ソーダは水に溶かして「セスキ炭酸ソーダ水」として使用します。
やかんの黒焦げを落とすなど磨く作業がある場合には、重曹を使いましょう。

顔を洗ったついで、トイレを使ったついで、おふろに入ったついでに、重曹やクエン酸で掃除をしておけば、大掃除をする必要がなくなります。
「ついで掃除」で朝から夜までの1日をどう過ごすのか、モデルケースも紹介されています。
皮膚や環境に負担が少なく、安いという点で、重曹とクエン酸は優れています。

とはいえ、注意も必要です。
重曹とセスキ炭酸ソーダは熱湯に溶かすと強アルカリになり、皮膚を溶かす危険があります。
かなり前に、ある女性から「重曹をお湯で溶かして掃除に使ったら、手の皮膚がベロンと溶けた」と聞きました。
60℃以上のお湯に重曹とセスキ炭酸ソーダを溶かして使う場合は、必ずゴム手袋をはめましょう。

なお、強アルカリになることで、汚れを落とす力は強くなります。
換気扇の掃除には、ゴム手袋をはめてやけどにも注意したうえで、熱湯にセスキ炭酸ソーダを溶かしてから使用してもいいでしょう。

掃除というと、年末に行うイメージが強いのですが、油脂汚れは低温だとなかなか落とせません。
換気扇などを洗うのは、うだるような真夏のほうが楽でしょう。

『重曹生活のススメ』では、塩素系漂白剤を勧めていません。
理由としては、重曹や酸素系漂白剤で汚れはじゅうぶん落とせるので、必要ないとのこと。
この点について、私個人の体験では、塩素系漂白剤でなければ落とせないカビや汚れがあると感じています。
ですから、汚れを見つけたら重曹やセスキ炭酸ソーダを使ってみて、落とせなければ塩素系漂白剤を使うというスタンスです。

加えて、この本は冷蔵庫の掃除にビネガー水(酢水)を勧めています。
私が酢に関して取材を行ってきた中では、「酢には抗菌作用をあっても殺菌作用があるとは言えない」という印象でした。
ですから、食品を保管する冷蔵庫はアルコールを使用しています。

すべてをこの本どおりというわけではありませんが、汚れ・においの分類を学ぶうえでは非常に役立ちます。
重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸、酢を使用した「ナチュラルクリーニング」に興味があるかたには、かなりお勧めの1冊です。

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水アカ退治にクエン酸ホームケア

クエン酸は、レモン汁などにも含まれ、飲用すると疲労回復効果があることで知られています。
さらにクエン酸には、水アカやトイレの黄ばみなど、結晶化した厄介な汚れを落とす働きがあります。
ここでは、クエン酸を溶かした水「クエン酸水」を利用した住まいの手入れ術をご紹介します。
※参考図書 『重曹生活のススメ』(岩尾明子著、飛鳥新社) 『なるほどエコ生活』(佐光紀子著、リヨン社)

■クエン酸水(酸濃度は約2%)の作り方
[用意するもの]
クエン酸 小さじ1
水 1カップ(200ml)
空き容器(スプレー容器が便利)

容器に水とクエン酸を入れてふたをし、よく振ってクエン酸が溶ければ出来上がり。

□台所
○冷蔵庫の軽い汚れ
クエン酸水を吹きかけ、乾いた布でふき取る
*抗菌効果もある

○電気ポット・やかんの底の水あか
1 全部ひたるくらい水を張り、クエン酸大さじ1〜2を入れて、一度水を沸騰させる。
2 冷めたら水を捨て、手にゴム手袋をはめてから塩で磨き、水ですすぐ。

□洗面所
○鏡
クエン酸水を吹きつけ、毛羽が立っていない布で磨く。

○洗面台
外出前に、排水口と蛇口の根もとにクエン酸水をスプレーする。

○洗濯機
1 洗濯槽の最高水位まで水を入れ、クエン酸を1/2〜1カップ入れる。
2 一晩置いて、クエン酸水を抜き、水道水でよくすすぐ。
*カビの温床になる石けんかすを取り除く

□ふろ場
○シャワーヘッドの汚れ
1 洗面器いっぱいにクエン酸水を入れる。
*汚れがひどいときは、クエン酸水1カップにつき小さじ1の割合でクエン酸を加える
2 1に、シャワーヘッドを30分から1晩漬ける。
3 手にゴム手袋をはめてから、塩で水アカを磨いて落とす。
4 水で流した後、クエン酸水を吹きつける。

○蛇口の水アカ
1 キッチンペーパーにクエン酸水を含ませ、蛇口に張り付けて、30分から1晩置く。
2 手にゴム手袋をはめてから、塩で水アカを磨いて落とす。
3 水で流した後、クエン酸水を吹きつける。

○浴室の隅のカビ
掃除の後、クエン酸水を吹きつける。

□トイレ
○便器
クエン酸水を吹きつける。
*使用後、その都度クエン酸水を吹きつけると、黄ばみ・輪ジミが防げる
*外出までに、便器やトイレ全体にクエン酸水を吹きつけると、汚れもにおいも分解される

○便器周りの床
クエン酸を吹きつけて、乾いた布でふき取る。
*尿の成分を中和して、カビや雑菌の繁殖をおさえる

○手洗いの水アカ
クエン酸水を吹きつける

□洗濯
○おねしょした下着など
大きなバケツにクエン酸水を張り、2〜3時間下着などを漬け込む。
*おねしょした布団は、クエン酸水を吹きつけて日干しすると、においが残りにくい

▽バスボム
[材料]
クエン酸 1/2カップ
重曹 1カップ
コーンスターチ(またはカタクリ粉) 1/2カップ
無水エタノール 少々
エッセンシャルオイル 小さじ1/2〜1
*かんきつ系やミントのオイルは肌を刺激するので避ける

1 ボウルにクエン酸、重曹、コーンスターチを入れてよく混ぜ、えっしゃんしゃるオイルを加えてさらに混ぜる。
2 1に、エタノールを少しずつスプレーしながら、混ぜる。
3 少し湿った状態になったら、4〜5等分してラップで包み、ギュッと丸いボールを作る。
4 丸一日置いてバスボムの出来上がり。1週間くらいで使い切る。

[使い方]
湯ぶねにバスボムを入れる。
*血行促進・リラックス効果がある

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