カテゴリー「妊娠」の8件の記事

産後すぐに糖質制限は行わないほうがいいでしょう

『マタニティ・ブルー』の訳本は1983年に出版されたそうです。著者はイギリスの婦人科医であるキャサリーナ・ダルトン。
本の「はじめに」には、500人の妊婦を対象に産後抑うつ症の調査が行われたこと、妊婦健診や出産後に細かに記録されたことが書かれています。そして7%の母親が重篤な産後抑うつ症になり、その特徴が「妊娠中にはなやぎ、幸福と生気に満ちあふれた女性」だったのだそうです。1971年に、この調査の結果が発表されたとのこと。

抑うつ症とは、気分が沈み意欲がなく、悲しく不安で絶望的になっている精神状態を指しています。ですからここでは「産後うつ」と表記します。
産後うつには、果てしない消耗、不合理ないらだち、時間や場所がわからなくなる失見当識、赤ちゃんに対する拒絶、赤ちゃんを揺さぶったりして死なせてしまうこと、そしてお母さんの自殺が含まれています。

産後うつについては、紀元前4世紀にヒポクラテスが書いた『流行病』第3巻に記載があると『マタニティ・ブルー』に書かれていました。
紀元後200年頃に書かれたとされる中国の古典医学書『金匱要略(きんきようりゃく)』にも産後うつの記述があるそうで、洋の東西を問わず、産後うつは古くから確認されてきた症状のようです。

その割には、産後うつについて産院や妊婦の本・雑誌で詳しく説明されていない感じがしています。少なくとも、私が出産したときにはそうでした。

『マタニティ・ブルー』で記述されていたのは、1985年のマルス学会(サンフランシスコ)で、産後うつが発症するタイミングとして以下のものが挙げられていたということ。
○授乳をやめたとき
○月経が再開されるとき
○ピルの服用を始めたとき
○夜勤の仕事を始めたとき
○体重を減らすためのダイエットを始めたとき

私が注目したのは「ダイエット」。
徹底的な糖質制限が、産後うつを引き起こす可能性があるというわけです。
なぜ糖質を摂取しなければ、産後うつになりやすいのか、その根拠は女性ホルモンのプロゲステロンにあります。
妊娠中の女性は、血液中のプロゲステロンが通常の50~100倍と高い数値で見られるのですが、分娩後数時間で低下します。
ホルモンの変動で、体が混乱しないほうが不思議という印象です。

血液中のプロゲステロンは、プロゲステロン受容体の働きで細胞の中に運ばれます。
このとき、細胞内の糖(ブドウ糖)が欠乏していると、プロゲステロン受容体は血液中のプロゲステロンではなく糖を運び込もうとするのだそうです。

プロゲステロンは、自然の抗うつ剤と見なせると『マタニティ・ブルー』で書かれています。
プロゲステロンはモノアミン酸化酵素の形成を阻止する働きをするのだそうです。
モノアミンとはドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニン、ヒスタミンなどの神経伝達物質の総称。
ドーパミンは「やる気ホルモン」、セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれています。
こうしたホルモンの働きを失わせる酸化という化学反応を、プロゲステロンは起こりにくくするわけです。

ほかにもさまざまな効果があるプロゲステロンが、細胞内に糖が足りなければ取り込まれなくなるのならば、産後すぐに糖質制限は行うべきではありません。
「妊娠前の体形に早く戻さなければ」と焦らなくても、骨盤を整えることで自然に体形は変えられます。

産後を健康に過ごし、子育てで楽にするために役立てていただきたい、妊娠中の過ごし方や心身のケアを1冊にまとめました。会陰切開・妊娠線の予防や母乳育児、逆子の直し方、無神経な周囲の人との付き合い方、骨盤ケア、子どもの育てにくさ、教育資金のため方などを紹介しています。

『女性の体の知恵  妊娠から子育てまで健やかに過ごす』
9784990901103
 

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しつこくてすみませんが、産後を見据えて妊娠期間を過ごしてください

今日、インターネットで以下の記事を見ました。
一部引用です。
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<妊産婦自殺>10年で63人…東京23区 産後うつ影響か
毎日新聞 4月24日(日)2時30分配信
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 日本産科婦人科学会などの調査依頼に基づき、同院(東京都監察医務院)と順天堂大の竹田省教授(産婦人科学)が調査し、23日、都内であった同学会で報告した。23区の05~14年の自殺者の記録を調べた結果、「妊娠中」の女性23人と「出産後1年未満」の女性40人の計63人が含まれていることが判明した。自殺の時期では、「妊娠2カ月」の12人、「出産後4カ月」の9人が多かった。
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東京23区のデータではありますが、妊娠や出産が直接のきっかけで亡くなった方よりも、自殺者は約2倍多いのだそうです。

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 調査では、出産後に自殺した人の3分の1が産後うつだったことが分かった。産後うつは、ホルモンバランスの変化や育児の悩みなどから、国内で出産した女性の約10人に1人がなるとされる。また自殺した妊産婦の約半数が精神科の通院歴があった。妊娠中や出産後は社会から孤立しがちな上、胎児や母乳に影響する心配から薬の服用を中断して症状の悪化を招くケースが多いという。
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自殺は踏みとどまったものの、心身ともにギリギリの状態で産後を過ごした女性は少なくないのではないでしょうか。

無名のブログでどれだけ効果があるのかは自分でも疑問ですが、それでもしつこく書きます。産後を見据えて妊娠期間を過ごしてください。
http://shimeno.cocolog-nifty.com/zatubun/2016/01/index.html#entry-84472586

産後の状態は、個人差があるだけでなく、出産時の状況にも大きく左右されます。
3~5人出産したママたちに聞いたのですが、1人目よりも2人目の出産のほうが楽だったとは言い切れないのだそうです。「○人目だから楽ね~」ということはありません。
このように一般論と現実は違います。

「産後に甘えて、怠けるなんて! 私たちの頃なんて(くどくど)」と話すおばあちゃんも少なくありません。
これには言及したい点が多々あるのですが、ここではさておき、そんなおばあちゃんからは離れましょう。
ストレスが増えます。

女性は体を整えることで、心も整ってきます。
ダイエットで記事を書きましたが「骨盤回し」も有効です。
http://shimeno.cocolog-nifty.com/zatubun/2016/02/index.html#entry-84548473

心の問題を心(気の持ちよう、ポジティブシンキングなど)で解決しようとすると、状況がもっと悪くなる場合があります。
まず、体。
骨盤、姿勢、呼吸。
体から心にアプローチしましょう。

産後を健康に過ごし、子育てで楽にするために役立てていただきたい、妊娠中の過ごし方や心身のケアを1冊にまとめました。会陰切開・妊娠線の予防や母乳育児、逆子の直し方、無神経な周囲の人との付き合い方、骨盤ケア、子どもの育てにくさ、教育資金のため方などを紹介しています。

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東洋医学的 妊娠から出産後までのスケジュール

 出産は、妊娠から子育てに移行する、1つの通過点です。
 しかし、出産を初めて経験する人は出産をゴールととらえがちです。そのため、どのような場所でどんな出産をしたいか、出産でどんな経験をしたいか、痛いか・痛くないか、など、出産のことだけで頭がいっぱいになりがちです。

 妊娠期間は妊婦である自分が中心だったでしょうが、出産直後から赤ちゃんが中心になります。
 生活が大きく変化することに加えて、骨盤が大きく開いた状態から閉じた状態に変わっていくので、体調も激変します。

 子育て期を見据えて、妊娠期間は体と心、日々の生活の準備を行うといいでしょう。

 また、出産直後に体に負担をかけると、体だけでなく心も不調を引きずり、子育てが負担になります。「産後うつ」も、出産後の過ごし方が影響していると考えられます。そして将来、尿漏れや子宮脱などを招く可能性が高くなります。くれぐれも、無理は禁物です。
 家事や外出は、できるだけ控えてください。そして、それが子育てと女性の体にとって非常にたいせつなことだと、家族に伝えて理解を得るといいでしょう。

 一方、整体の世界では、出産を機に女性の体が整えられて、以前の不調が消えて、美しくなるとも考えられています。出産は、女性としての体と向き合う大きなチャンスなのです。

 女性を健やかに、美しくする妊娠から出産後までの過ごし方の知恵を紹介しましょう。

■妊娠期間の過ごし方
 妊娠中のお母さんの幸福感と安心感は、おなかの赤ちゃんに活力を与えます。ですから、事件、恐怖や暴力をテーマにした本、テレビ、映画は避けてください。
 夜は、できるだけ家でゆったりと、家族いっしょに過ごしましょう。
 食事のときは、温かい料理を、ゆったりと落ち着いた気持ちで、よくかんで食べましょう。



○妊娠初期 
[体の準備]
消化のよい物を食べる
においに敏感になり、気分が悪くなりやすくなるので、無理をしない

○妊娠中期~後期
[体の準備]
適度な運動を行う

○出産直前
[体の準備]
母乳育児を考えているなら、キャリアオイルやカレンデュラオイルを使って、おっぱいマッサージを始める(マッサージのやり方は○ページ参照)
自然分娩の場合は、キャリアオイルやカレンデュラオイルを使って、会陰マッサージを始める(マッサージのやり方は○ページ参照)
クラリセージ、ジャスミンなど、分娩を促すと考えられている精油を利用してもよい

[生活の準備]
産後2週間に家事をいっさい行わずに過ごすため、家族と話し合い、個人向け宅配やヘルパーなどの手配を行う
産前に冷凍物をストックして簡単に調理できる準備をしておくと、産後、レンジで温めて食べられるので便利
産後の過ごし方について、家族の理解を求める
赤ちゃんといっしょに2週間過ごす、薄暗く、静かで、落ち着けるスペースを作っておく

■出産後の過ごし方
 産後1カ月は、自分と赤ちゃんのためだけに過ごします。家族が不在のときは電話は留守番電話にして、インターフォンを消しましょう。来客などは家族に対応してもらいます。
 

○産後10日まで
[体の心がけ] 動かない、冷やさない、目を使わない

できるだけ起き上がらない
授乳も横になったまま行い、トイレに行く以外は寝ている
部屋を暗く、静かにして、急に明るいところへ出ない
おふろに入らず、髪を洗わない(かゆみなどが気になる場合は蒸しタオルで肌を拭くとよい)
体が冷えるときは、足湯などで体を温めるとよい
新聞・雑誌・小説など小さな字は読まず、テレビやパソコン、スマートフォンの画面はできるだけ見ないようにして、目を使わない

○産後2週間まで
[体の心がけ]

一日じゅう、パジャマで過ごし、自分を徹底的に甘やかす
決して体を冷やさないようにする(体を冷やす食品を摂取しない、体をあまり濡らさない、すぐに水気をふき取る)
おふろは短時間で済ませ、髪を洗わない(かゆみなどが気になる場合は蒸しタオルで肌を拭くとよい)
目を使いすぎない
掃除は気になるところだけを乾拭きするにとどめる(掃除機は腰などに負担をかけるので使用しない)
買い物は個人向け宅配を利用したり、週末のまとめ買いで済ます

○産後3週間以降
[体の心がけ]

産褥体操、腹式呼吸やストレッチを始める
※開脚するストレッチは避ける

産褥体操 その1
1 座布団などを重ねて15センチぐらいの台を作り、その上に腰を乗せて、あおむけになる。両手は力を抜いて、床に置く
2 両足を腰幅に開き、息を大きく吸って、ゆっくり吐きながら両足を上げる
3 息を吐き切る直前に、一気に力を抜いて足を下ろす

産褥体操 その2
1 背すじを伸ばして立ち、足を腰幅に開いて、内またになる(両足の親指を内側に向ける)
2 息を吐きながら、上体を前に倒す
3 息を吐き切ったら、大きく息を吸ってから、息を吐きながら両ひざを寄せる
4 ひざを寄せたままの状態で、上体を立てる

○産後1カ月以降
たくさん歩いて、体力の回復を早める
※腹筋運動など、筋力トレーニングは産後2カ月を過ぎてから始める
※小さい字を読んだり、テレビやパソコンを使ったりするのは、産後2カ月を過ぎてから

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妊娠中は、腕を後ろに振って歩くことを心がけましょう

女性の体の知恵 ~妊娠から子育てまでの一本道~
■第1章 妊娠中の知恵
目と頭を休ませましょう で、囲みで追加したい内容です。

歩くときは靴と歩き方にも心を配りましょう

ウォーキングはランニングよりも関節への負担は少ないものです。
しかし、妊娠中は体重も増え、ふだんよりも関節が緩んでいるので、歩くだけで足裏や関節を痛めることも珍しくありません。
ですから、歩き方にもちょっとした注意が必要です。

○ひもやマジックテープで締め方を調整できる靴を履く
体の土台となる足を保護するのが、靴です。
妊娠中は体のバランスも変化するので、足を安定させる靴を履きましょう。
具体的には、ひもやマジックテープで締め方を調整できるスニーカーなどです。

「かかとが低ければだいじょうぶ」と思っているのでしょうか、バレエシューズを履いている人を見かけます。
バレエシューズは、足の甲がカバーされていないうえ、靴底のクッションも薄いので、足を痛めやすい靴です。
また、脱げやすいため、転倒する危険もあります。

足は、むくみや疲れなど、日々の体調で大きさが微妙に変わります。
足の変化に合わせて調整できる靴を、妊娠中は履くといいでしょう。

○かかとを靴底に合わせてから、ひもやマジックテープで固定する
靴に足を入れた後は、かかとの部分をトントンと玄関のたたきに軽く当てて、かかとを靴底にぴったりと合わせます。
それから、ひもを締めたり、マジックテープで止めたりしましょう。

靴底をつま先に合わせると、歩いている途中で、靴の中で足が前後にずれて安定しない可能性があるからです。

○指先を体の後ろ側にスッと引きながら歩く
街中で、腕を体の前で左右に振って歩いている人をよく見かけます。
これでは、背中の肩甲骨は動きません。

歩くときは、腕を体の横で前後に振りましょう。
たいせつなのは、後ろ側に振ること。
腕を前に振っている人は、猫背になっていることが多々あります。

もう一つ、腕を伸ばして、指先をスッと後ろに引くこと。
腕を曲げている場合、肩が上がってしまって、肩甲骨の動きが妨げられることもあるからです。

○スピードと歩幅は、気にしない
歩くときに「速足で」「大股で」と、よく指導されています。
しかし、妊娠中は安全が第一。
スピードや歩幅は気にしないでください。

また、腕を伸ばして指先を体の後ろ側にスッと引きながら歩くと、自然と歩幅が大きくなるものです。

○モデル歩きではなく、2本線の上を歩くように足を運ぶ
私たちの体は、骨盤から2本の足が伸びています。
ですから、骨格的には両足がぴったりそろっているのではなく、少し離れているほうが自然です。
この骨格的に自然な状態で、足を運ぶようにしましょう。

こぶし1個分ほど離れた平行な2本の線の上を歩くような感覚です。
1本線の上を歩くモデル歩きは、骨盤に負担をかけ、姿勢が不安定になりやすいので避けましょう。

○歩きすぎないようにする
東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チーム副部長・運動科学研究室長である青柳幸利さんの大規模な研究で、健康により歩数と時間が割り出されています。
1日8000歩、速足で20分歩くことが、健康のカギになるのだそうです。
もちろん、この歩数と時間は目安にはなるのですが、無理は禁物です。
青柳さんご自身も、雨や雪の日に無理することはないというようなことをお話になっていました。

さらに、「歩く歩数が多ければ多いほど健康を増進するのか」については、否定されていました。
一定量以上を歩くと体に負担がかかるのでしょうか、逆効果になるようです。

安産のためにと努力することはすばらしいのですが、どうか無理はしないように。
なお、「1日8000歩、速足で20分」には、家事などで体を動かす時間も含まれています。

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逆子の直し方

妊娠30週(8カ月)くらいまで、赤ちゃんは羊水の中で動き回っています。
30週以降、だんだんおなかの中がきゅうくつになってきて、 赤ちゃんの姿勢は固定し始めます。
通常、妊婦のおなかの中で赤ちゃんの頭が下になるのですが、頭が上で足やおしりが下になっている状態を逆子(骨盤位)と呼びます。

逆子の状態の妊婦の多くに、下腹部の張りと冷えが見受けられます。
赤ちゃんにとって好ましくない状態なので、解消するように心がけましょう。

逆子は、生まれるときに、頭ではなく、おしりや足から生まれてきます。
ですから、たいせつな頭がいちばん最後に出てくることになるのです。
しかも、頭より先にへその緒が出てしまうので、産道にへその緒が挟まります。
その間、赤ちゃんは呼吸ができないので、酸素を体内に取り込めなくなり、赤ちゃんは危険な状態になりやすいのです。

自然なお産を望んでいても、逆子だと帝王切開になることもあり、助産院や自宅での出産が不可能な場合もあります。

妊娠30週を過ぎてから逆子の場合には、逆子を直す体操などで努力をしましょう。
逆子が直ると、おなかが柔らかくなり、胎動が気持ちよく感じられるようになります。

出産直前に逆子の場合、出産施設での対応はそれぞれ違います。
健診のときに、どのような医療措置がとられるのかを聞いておいて、納得のよく解決方法を見つけましょう。

○逆子の直し方
1 言い聞かせ

おなかに手を当てて、赤ちゃんに「できるだけ頭を下にしようね」と言い聞かせて、効果があった人も。

2 お灸
ふだんから下半身を温め、夜寝る前に次の2つのツボにお灸をします。
お灸をしている間は、おなかに手を当てて、赤ちゃんがひっくり返るように念じましょう。

三陰交(さんいんこう)
両足の内くるぶしから、手の指4本(人さし指・中指・薬指・小指)分上にある

至陰(しいん)
足の小指のつめの外側の根もとにある

3 逆子体操
毎日1~2回、逆子体操をしましょう。
夜寝る前には必ず行い、赤ちゃんの背中側を上にした状態で横になって寝ます。
赤ちゃんの背中が、妊婦のおなかの右にあるときは右側を上にして、おなかの左にあるときは左側を上にしましょう。
赤ちゃんの背中を上にして、重力で赤ちゃんの背中を下に向けさせようとするもの。

その1
あおむけに寝て、両ひざを立てる。

腰を上げ、腰の下にクッションなどを置いて、そのまま10分ほど保つ。

その2
よつんばいになり、腕を曲げて、床につける。

腕の上にあごを載せ、おしりを上げる。

4 リラックス
妊婦が無理をすると、おなかが固くなって、逆子になりやすいといわれています。

5 よつんばいでハイハイ
一日何回も、よつんばいで部屋中を歩き回りましょう。
よつんばいになってぞうきんがけをすると、さらに効果が高まるようです。

6 逆立ち
1回1分、逆立ちをして腰を振ります。
必ず、介助してもらって逆立ちしましょう。
一人で行う場合は、プールの水の中で逆立ちをするといいでしょう 。

7 足湯
ある助産師さんの話では、足が冷えている人は、お産がなかなか進まないそうです。
また、逆子の場合も多いとのこと。
足を触って冷たいと感じたら、足をお湯に浸して温めましょう。

8 肩・背中のこりほぐし
肩や背中がこっている人も、逆子の場合が多いそうです。
だれかにマッサージしてもらうのが理想ですが、自分の手のひらを緊張している部分に当て、温感を与えるだけでも、血行を促す効果が得られます。
こりを防ぐため、目を酷使しないことも大事です。

9 外回転術
34週になっても治らない場合には、おなかの外側から赤ちゃんを回す「外回転術」があります。
これは専門家に行ってもらいます。

追記(2016年6月7日)

産後を健康に過ごし、子育てで楽にするために役立てていただきたい、妊娠中の過ごし方や心身のケアを1冊にまとめました。会陰切開・妊娠線の予防や母乳育児、逆子の直し方、無神経な周囲の人との付き合い方、骨盤ケア、子どもの育てにくさ、教育資金のため方などを紹介しています。

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東洋的、妊娠期間の過ごし方

■妊娠期間の過ごし方
妊娠初期 
消化のよい甘い物を食べる
においに敏感になり、気分が悪くなりやすいので、精油の使用を避けたほうがよい
特に避ける精油は、ラベンダー、カモミール、ゼラニウム、ベルガモット
※妊娠中、セージとペニーロイヤルは厳禁

3ヵ月目 
ゆっくり過ごす

妊娠中期 
適度な運動を行う
適している精油は、イランイラン、オレンジ、サンダルウッド、タンジェリン、 ティツリー、ネロリ、パーチュリー、プチグレン、マンダリン ユーカリ、レモン、ローズウッドなど
避ける精油は、サイプレス、シダーウッド、シナモン、ジャスミン、ジュニパー フェンネル、ペパーミント、メリッサ、ローズなど

8ヵ月目
ゆっくり過ごす

妊娠後期 

出産直前 
分娩を促す精油などを利用する

※分娩を促す精油(出産直前以外は使用しない)
アニス
クラリセージ
クローブ
シダーウッド
ジャスミン
 子宮の収縮を助けて分娩を促進し、痛みを和らげる
 産後のうつ状態(マタニティーブルー)を解消する
 母乳の出を促す
ジュニパー
スペアミント
ディル
ナツメグ
パセリ
ラベンダー
ローズ
ローレル

■つわりは体を浄化する
妊娠期間中、最初の数ヵ月間、気分が悪くなることもあります。
これは、お母さんの体を浄化して、赤ちゃんの成長に備えるためと考えられています。
つわりが終われば、お母さんは心地よさを感じるようです。
おなかの赤ちゃんは、お母さんの体のバランスを整えてくれるのです。

■胎児は、妊婦の幸福感で育まれる
妊娠中のお母さんの幸福感は、おなかの赤ちゃんに活力を与えます。
ですから、自分自身が幸せだと感じられるよう、周囲の人にも協力してもらいましょう。
夜は、できるだけ家でゆったりと、家族いっしょに過ごすのが望ましいことです。
また、恐怖や暴力をテーマにした本、テレビ、映画は避けてください。

■食後の散歩を欠かさない
食事を取った後は、少し休んでから、30分くらい散歩をしましょう。
消化が促されます。
食後の昼寝は、消化を妨げ、肥満を招くので避けます。

■ゴマ油マッサージでリラックスする
朝、または夜の空腹時、ゴマ油で全身をマッサージします。
使用するゴマ油は、黄白色の透明な「太白」「生搾り」と表記されているゴマ油です。
中華料理でよく使われる茶褐色のゴマ油は、においがあるので、使わないでください。
マッサージ用のゴマ油は、一度100度まで熱してから冷ましたものが適しています。
マッサージの後は、体を温め、発汗を促しましょう。

■妊娠3ヵ月と8ヵ月は注意が必要
妊娠3ヵ月目は母子ともに不安定になりやすい時期です。
無理な活動を行うと、流産の原因になります。
そして、8ヵ月目は、お母さんが元気なときはおなかの赤ちゃんに元気がなく、逆にお母さんの元気がないときは赤ちゃんが元気という状態です。
ですから、お母さんが元気だからと動き回りすぎると、赤ちゃんの元気がどんどん失われます。
しかも、この時期はお母さんが不安定になりやすいので、家で休息を取ることを心がけましょう。

■妊娠中の食事
朝食は午前8時までに、昼食は午前11時から午後1時までの間に、そして夕食は午後8時までに取ります。
朝は軽く、昼をメインに、夜は消化のよいものを食べるようにします。
6つの味(甘味、塩味、酸味、辛味、苦味、渋味)をバランスよく取りますが、特に妊娠中に適しているのが甘味のある食品です。
食事の順番は、甘味→苦味→渋味です。
甘味のある食品として、米、穀物、パン、甘い果物、粗製糖、非加熱の生ハチミツなどの甘味料が含まれます。
ただし、白砂糖は避けてください。
加熱した料理を、できたての温かいうちに、ゆったりと落ち着いた気持ちで、よくかんで食べましょう。
食事中は、温かい飲み物を取ります。
温めた牛乳は、妊娠中に適しています。

○お勧めの食品
新鮮な野菜(過熱して摂取)
新鮮な果物
ドライフルーツ
ムング豆、レンティル豆などの豆類、
ヨーグルト
ミルク
新鮮なバター
穀物
ナッツ類
ハチミツ

○避けたほうがよい食品
辛くスパイシーなもの
大量の生野菜
レンズ豆
白砂糖
チーズ

肉類
揚げ物

コーヒー
紅茶
ジャンクフード
スナック菓子
添加物を多く含む食品

※つわりが起こりやすい妊娠初期
消化しやすい食べ物
甘みのある食べ物
(例)牛乳がゆ、ホットハチミツ牛乳、ムング豆とお米のおかゆ、新鮮な果物
※つわりが終わったら
ホウレンソウ
キャベツ
ニンジン
レタス
ブロッコリー
バター
ご飯
大豆
ナッツ類
バナナ
スイカ
メロン
リンゴ
ミカン

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不安を取り除く分娩のイメージトレーニング

妊娠中に分娩のイメージトレーニングを繰り返し行うことで、分娩に対して抱いている不安や恐怖心を取り除くことができます。
また、陣痛を赤ちゃんが生まれるために必要なエネルギーとして受け止められます。

■イメージトレーニングのやり方
[場所・時間]
静かで、安心できる場所と時間帯を選びます。
いつ、何回行ってもかまいません。

[腹式呼吸]
1 床に座り、両足の裏を合わせます。頭を垂れ、背中を丸め、両肩の力を抜きます。両目は閉じるか半分開けましょう。両手をくるぶしの上に置き、手のひらは下に向けます。
2 下腹をゆっくりとへこませながら、へその下から口を通って細く、長く、息を吐き出します。
3 息を吐ききったら、鼻から自然に息を吸いながら、頭で天を押し上げるような感じで、背すじを伸ばします。
4 2〜3を30秒くらい続けます。
※体を締めつけないように下着や時計などを外し、トイレを済ませてから行います。
※リラックスできる静かな音楽をかけながら行うといいでしょう。
※1の姿勢がつらいときは、どんな姿勢で行ってもかまいません。

[イメージトレーニング]
おなかの赤ちゃんを意識しながら行いましょう。
腹式呼吸を繰り返し、おなかにいる赤ちゃんの様子、出産の情景、赤ちゃんと自分たちの新しい生活など、思い浮かべてください。

赤ちゃんは、今、起きているでしょうか、ぐっすり眠っているでしょうか。
どんな表情をしていますか。

月日がたつとともに、赤ちゃんはどんどん成長していきます。

じゅうぶん大きくなった赤ちゃんは、あなたに「これから会いに行きます」とメッセージを送ります。
このメッセージを受け、あなたの下腹部は少し緊張します。
ちょっと痛いかもしれません。

やがて、赤ちゃんは自分の体を回転させながら、あなたの骨盤から下へ進み始めます。
あなたの骨盤は、赤ちゃんの動きに合わせて、大きく、柔らかく、広がっていきます。
これまで経験したことないほど、あなたの骨盤は広がることができるのです。

赤ちゃんが下りてくる動きに合わせて、あなたの体はゆるゆると伸びていきます。

やがて、赤ちゃんは静かに、頭から出てきます。
足まで姿を現したときに、赤ちゃんは思いきり肺で呼吸をし、泣き声を上げます。
その声で、あなたは赤ちゃんの誕生を知るのです。

あなたは赤ちゃんを胸に抱いて、どんな表情をしていますか。

これからが、始まりです。

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生み方は、自分で選ぶ

自分が、どのように赤ちゃんを出産したいか・したくないかについて、よく考えましょう。
そして夫婦で話し合います。
具体的に内容がまとまったら、助産師さんたちに相談しましょう。
産院とどうしても意見が合わなければ、別の産院を探すことも選択の一つです。

いまや出産は多くの女性にとって人生の一大イベント。
「どう生むか」を自分で選びましょう。

昭和35年まで、病院よりも自宅で出産する件数が多かったそうです。
自宅で出産していたころは、お産の姿勢は決まっていませんでした。
妊婦は四つんばいや横向きになったり、しゃがんだり、だれかにしがみついたりと、最も楽な格好で赤ちゃんを生んでいました。
こうした自然な姿勢では、骨盤が開きやすいうえ、いきみやすく、重力の力も借りられるので、楽に出産できるといいます。

女性が自分の力を使って赤ちゃんを生めば、大きな満足感が得られます。

ですから、医療にすべてを任せるのではなく、命が生まれる力を理解し、信じて、自ら積極的に出産に取り組みましょう。
体調と感性を整えることで、女性の体に本来備わっている、出産力を開花できます。
自分にとって心地よい、穏やかな環境で、分娩は順調に進みます。
陣痛も子宮口が開くのも本能。
妊婦は、野生動物と同じです。
安心して、心置きなく出産できる環境を、自ら用意しておきましょう。

陣痛をあまりオーバーに考えないこと。
なにも言えないほどつらくなるのは、最後の2時間くらい。
陣痛と陣痛の間には必ず休みがあるので、ごはんを食べたり、寝たり、散歩したり、ふだんどおりの生活をしましょう。
痛いときは、思う存分、ギャアギャア騒いだほうが楽になります
陣痛は、傷つくときの痛みとは違ってお産が終わると、忘れてしまう痛みなのですから。

安産の秘けつは、体力・気力・筋力を保ち、太りすぎたりやせすぎたりしないこと。
まき割りやかまどを使った炊事、里山へのハイキングを推奨する産婦人科医もいるようです。
赤ちゃんが大きくなりすぎず、産道に余分な脂肪がつきません。

不健康な日常生活を送っていたら、自然なお産は無理。
最小限の医療介入で済ませるには、妊婦が自分で体を管理する必要があります。
その結果、出産後の子育てをスムーズに始められるようにもなるのです。

どんな出産か、決めるのは自分自身ですが、思いどおりの出産になるわけではありません。
医学的な理由で、やむなく帝王切開ということもあり得ます。
胎児は致命的な染色体異常の疑いと事前にわかっていたら、帝王切開か経膣出産するかを選択しなくてはなりません。
経膣出産は胎児に負担がかかります。
帝王切開をすれば第二子以降の経膣出産は困難になります。
ただどんな出産でも、積極的にかかわることで、後悔は残らないはず。

■話し合う項目例
[立ち会いについて]
夫の立ち会いで出産したい
家族全員に立ち会ってほしい

[出産形式について]
なるべく自然な出産がしたい
なるべく陣痛促進剤は使わないでほしい
会陰切開はどうしても必要なとき以外は行わないでほしい
麻酔は使いたくない。
夫がへその緒を切りたい
分娩時は部屋を少し暗くしてほしい
自分の好きな音楽を聞きたい

[母乳育児について]
赤ちゃんが生まれたら30分以内に母乳を飲ませたい
できる限りおっぱい以外のものを赤ちゃんに飲ませないでほしい

[出産後について]
完全母子同室にしてほしい
赤ちゃんと家族がいつで自由に面会させてほしい

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